出撃前の休憩室で「土曜日は日曜日と違って、早朝でも意外と乗客が多いですよね」と言われてもピンと来なかったボケな私だったが… 実際、6時過ぎに始発の某所バス乗り場へ行ったところ、3人もの待ち人がいて驚き「こりゃ~ 次から次へと乗ってくるかも!?」と思った。
が、1つ目のバス停も2つ目のバス停も、待ち人どころか猫の子一匹おらず… 3つ目のバス停も4つ目のバス停も、徐行して周囲を見回したけれど人影はなく… 「なぁ~んだ、最初だけか… この思わせ振りな… どうせただの友だちだよ…(なんじゃそりゃ!?)」と思った。
そこでピンポ~ンと降車ブザーが鳴り、次のバス停で2人が降り… 中扉を閉めて発車… と思ったら、道路の右側から走って来る男性がいたので、前扉を開けた。男性が軽く会釈をして乗り、私は「ありがとうございます」と言って扉を…
閉めようとしたら、左前方から走って来るお爺さんを発見したので、私は扉を閉めずにそのまま待った。お爺さんが「あぁ、ありがとね」と言いながらフリーパスを見せたので、私は「いえいえ、ありがとうございます」と答えた。
さらにお爺さんが「すいませんね。待ってもらって… ホントにありがとね。助かります…」と“御礼の三段重ね”をしてくれていたので、私も「何らかの返答をしなければ!」と思っていた時…
前方の暗闇の中から走って来る女性を発見したので、私は「あ… いや… まだ… もう1人、いらっしゃるようですので…」と言いながら、一連の流れがコントのように思えた私は笑ってしまった…
もしも、もう1人…また1人… と途切れなかったらどうしよう??? 満員になるまで待つしかないのか!? いや、その前に次のバスが来るか… 否、その前に乗客の誰かに怒鳴られるだろうなぁ~ そこで切れた私がどうなるか? それは… そうなった時の、お・た・の・し・み!(なんのこっちゃ!)