バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ガ、ガ、ガ、ガードマン

2012年12月22日 14時38分44秒 | バス運転士

先日、工事現場のガードマンの誘導ミスにより、脇道から出てきた乗用車がバスと衝突するという事故があったのだが… 私がたまにマイカーで利用する立体駐車場の出口に立っているガードマンもかなり怪しい。

例の“赤く光る棒”を胸の前で横にして「待て!」とやっていて… 一台の車が右から左へ走り抜けると「行け、行け!」と赤い棒を振り始めたので、「では!」と車道へ出てみると… 「おいおい! 車、来てるじゃん! こんなタイミングで出たら、普通はクラクション鳴らされるぞ!」てなことが多々あるのだ。

ガードマンと言えば、入社何年目だったか… 当時は“後部カメラ”なんて夢のような装備だった時代で、ガードマンに某駅構内の誘導をやってもらうことがあった。そんなある日、食事休憩を終えた私がバスを乗り場へ移動させるため、まずは待機場所から一旦バックさせている時だった…

私は左右のミラーを見ながらゆっくりとバック… 後方には駐車しているマイカーがあったのだが、ガードマンはずっと「バックオーライ」の合図を続けていた。が、さすがに不安になった私は一旦バスを止めたのだが… それとほぼ同時にクラクションの音が鳴り響いた。

私は「まさか…」と思いながら、バスを降りて行って見たのだが… 後方に駐車していたマイカーの男性(推定20代前半)によると、私のバスの後部がマイカーのナンバープレートに当たったということだった。が、どこにも傷らしい傷は見当たらず… すると、ナンバープレートの裏側を指差して「ここだよ。ここに傷があるだろう?」と言ったのである。ナンバープレートがバスに“押されただけ”なので、表は無傷でも裏に傷が付いたということだった…(なんじゃそりゃ???)

当然のことながらバスに衝撃はなく、私には何とも言えなかったので、誘導してくれていたガードマンに当たったかどうか聞いたところ、「よく分からないけど… ちょっと当たったような…」という歯切れの悪い返答だった。私は「おいおい… 何のための誘導なんだよ!」と思うと同時に「もういいや、面倒くさい…」と思ってしまった。

その後、事務所から出てきた上司に事情を説明すると「どんな状況であれ、責任は運転士にあるから…」と言われてしまった。そして、マイカーの男性が「まぁ、いいわ。1万円で勘弁してやるわ」みたいなことを言い、上司も「どうするんだ? 警察呼ぶか? 1万円払って済ませる方が楽だぞ」みたいなことを言ったので、私は財布から1万円を出して男性に支払った…

後日、そのガードマンの会社から私に1万円が返金されたので、私に金銭的被害も何もなかったのだが… 何ともスッキリしない事故(詐欺事件!?)であった。