バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

もらえるものは何でも!? いえ、丁重にお断りします

2012年12月24日 21時32分24秒 | バス運転士

最近、毎月のように「こちらは悪くないのにやられてしまった」という“もらい事故”が何件かあったらしい。もっとも、保険屋さん同士の話し合いとなれば、どちらも「できれば払いたくない」「払わなければいけないとしても、なるべく少なく済ませたい」だろうから、過失ゼロにならない場合もあるかもしれないけれど…

そういう私も、ちょっと危なかったことがあった。先日の夕方、これまでに何度も同じ時間に通ってきた交差点の右折レーン… 私の前には5台ものマイカーがいたのだが、こんなことは初めてだった。いつもは2~3台もいれば多い方だったのに… 私は「こりゃ1回の右折矢印では行けないかもしれない。さらにバスが遅れちゃうなぁ…」と思っていた。

そして、長い赤信号をジ~ッと待っていたところ… 突然、すぐ左側で「キキィーーー!」「ドカン!」「ガシャーーーン!」という音がしたのである。そこは私が並んでいた右折レーンを除いて二車線の道路で… どうやら、左車線に並んでいた乗用車が、後方から原付が来ていたのに気付かず(あるいは強引に?)右車線へ出てしまった… そんな感じだと思う。

そして、乗用車と接触した原付は、その反動で“右折レーンに並んでいた3台目のマイカー”に追突&大破してしまったのだ。原付の人はすぐに自力で立ち上がり、大破して倒れている愛車を起こそうとしたのだが、さすがに体が痛くて思うように動けない様子で… 歩道にいた通行人たちが、その人と原付を歩道へ運んでいった。

また、私のバスの後ろには“教習所の送迎バス”がいたらしく、そのドライバーさんが降りてきて原付の破片を中央分離帯の方へ足で蹴り飛ばし、「行け!」と合図をしてくれたので、私は車外スピーカーで「ありがとうございます」と言いながら手を挙げて… 運行を続けることができた。

原付が追突したのが3台目のマイカー… そう、これまで私のバスが並んでいた“定位置”である。たまたま右折車両が多かったからバスは巻き込まれずに済んだものの、もしも“いつも通り”だったら… 今回はセーフだったけれど、実際にアウトが続いているということは… お祓いでもしてもらった方がいいのかもしれない。誰がって? それは… 私の口からは言えませんよ。ハハハ…