いつかココに… 今年度の初めに「バックする時には、窓を開けて顔を出すように!」という指示があったけれど、入社当時にやったことがある私は「窓枠に帽子のツバをぶつけて平常心を失う方が危険だし、意味がないと思うのでやっていない」という話を書いたと思うけれど… もう一つの理由である“車外の音を聞くため”は理解できるので、常に少し開けてある。(雨天時は除く)
先日、私が片側二車線の道路にあるバス停で発車時刻になるのを待っていたら、トラックとマイカーが右車線を走って行った。しかし、100mほど先の信号が赤になり、その2台はそのまま右車線で止まった。私はバスを発車させて「このまま左車線の先頭だぁ~」と思った… その時!
「ピーポーピーポー…」と緊急車両の音が聞こえてきたのである。姿は見えなかったけれど、とりあえず減速… 前方を目視、左右のミラーを確認… すると、後方の交差点からこちらへ向かってくる救急車が映っていたのである。私はすぐにバスを止めて待機… 救急車は右から左へ車線変更しながら「ありがとうございます」と言ってスムーズに通過して行った。
窓を閉め切ったまま、冷暖房機器をフル稼働させていると、その「ゴオオオオ~」という騒音で車外の音がよく聞こえない。入社何年目だったか、青信号の交差点へ進入していったら、右方から救急車が来ていてニアミスしたことがあったくらいで… それ以来“なるべく”開けるようにしていたのだが、今年度に入って「バックする時には!」と言われて「常に開けておこう。どんなに暑くても寒くても!」と決意したのである。(ただし、窓際に設置してある機械が濡れて壊れるといけないので、雨天時には閉めなければならない)
そういえば… 前の営業所では「運転士が窓を開けていると寒い! 閉めるように言え!」という“苦情”があったらしく… そういう“指示”が出たことがあった。私が思うに… その乗客が、人気のある“運転士の背後の席”に座っているということは、始発地点… しかも早い順番に並んでいる可能性が高い。ということは… その乗客が他の席に座ればいいだけの話なのだが… もしも、今の営業所で同じ苦情を受けて指示を出されても、私は従いませんよ。救急車の方が大切だから…