片側三車線の道路にあるバス停の手前にダンプカーが止まっていたので、私は真ん中へ車線変更して通り過ぎ… と思ったら、そのダンプカーの運転席のドアが全開で、ドライバーは下半身を露出… 否、否、否! 下半身だけドアから出したうつ伏せの状態で、何やらゴソゴソやっていたのである。
ダンプカーは高さがあるので、普通車は問題なく通れるけれど、大型車は通れない。しかも、そこは大型車がたくさん通るところなので、私は“危険”と判断… さらなる車線変更をしながら、プッと軽いクラクションを鳴らして通り過ぎた。(自分が大きな車に乗っているのに分からんのかなぁ…)
で、ダンプカーの陰になって見えなかったバス停を確認&通過して、一気にその次のバス停に到着… その直前で「ピンポーン!」と降車ブザーが鳴り、私は「ご乗車あり…」と言いかけて気が付いた。車内のバス停表示が、通過したバス停のままであることに… 「あ、すいません。前のバス停のままでしたね…」と言いながら、慌てて“バス停表示送りボタン”を押した。
そのボタン… いつもバス停通過時に押すのだが、今回はクラクションを鳴らすために“右手でポンと叩く動作”をしてしまったので、ボタンを押す動作が抜けてしまったのである。いつもと違うことを一つやると、いつもやっていることが一つ抜けてしまう… あぁ、ボケな私の“ところてん式記憶回路”は容量1つ…
また、ある始発地点を出たところで、唯一の乗客である男性が「このバス、○○に行きますよね?」と言ったので、私は「はい、行きますよ」と答えた。その直後、小さな交差点の信号が赤になってバスが止まった時、男性が「△△(某コンビニ)を右に曲がりますよね?」と言ったのだが…
私は「この先のT字路にあるのは◇◇だし、右へ曲がってからあるのは☆☆だし… △△なんて何処かにあったっけ? う~む、多分◇◇のことだろう」と思って「え、あぁ… 右へ曲がりますよ」と答えた。
信号が青に変わり、私はバスを発車させてT字路に向かって直進して… 「おっと、その前に一つ目のバス停で止まらなければ!」と思って左ウインカーを出そうとした時、「カッチ、カッチ、カッチ…」という聞き覚えのある音に気が付いた。
私が「ん?」と思って確認したところ、なんと右ウインカーが点滅中だったのである。言うまでもなく、すぐに左ウインカーに変更したのだが… どうやら… 先程の信号待ちで、男性に「△△を右に…」と言われたことに対して、あれこれ考えながら「曲がりますよ」と答えた時に右ウインカーを出してしまったようで… あぁ、ボケな私の“単細胞的思考回路”は直線1本…