先日、【終点に到着したら、待機場所ではなく、降車停で車内点検をするように言われたけれど… 後続のバス(お客様)の迷惑になることが分かっているから、それをやっている運転士さんは(私を含めて)ほとんどいない】という話を書いたけれど…
昨日の夕方、私が「これが最後の一往復だ」と思いながら、営業所前ターミナルの乗り場にバスを着けたら、1人のお爺さんが乗っただけで… 「まぁ、夕方の人の流れとは逆だからなぁ~」と思っていたら、1人の男性がやって来て、前扉の外で立ち止まりニッコリ笑いながらチョコッと頭を下げた。
私もチョコッと頭を下げながら「この人… どこかで見たような… 知り合いだったっけ?」と考えていたら、その男性が「お疲れさん」と言いながら乗ってきたので、私は慌てて「あ、お疲れ様です」と答えた。その男性は、秋に赴任してきた新たな特上司だったのだ。(顔ぐらい覚えとけ!)
終点の某駅ターミナルに到着… 私は、特上司がさっさと家路につくのかと思っていたのだが、予想に反して前扉の外で立ち止まり「ここで車内点検お願いしますね」と言ったのである。ついつい私は「はぁ… ここで!?」と言ってしまった。しかも、明らかに不機嫌そうな表情を見せていたに違いない… 可愛くない部下である。
今朝、本日の勤務の最初の一往復を走り、終点の某所に戻って来た。そして「ご乗車~ 終点~ お忘れ物~」と言いながら降車停に接近… すると、歩道に1人の男性が立っているのが見えたので、「こんな朝っぱらから、誰かのお迎えかぁ…」と思った。
降車停でバスを止めて扉を開けたのだが、誰も乗っていなかったようで… 私は運転席から身を乗り出して、いつものように“第一段階の車内確認”をしたのだが… 扉の外から「車内点検お願いしますね」という声が聞こえたのであった… そう、そこに立っていたのは特上司だったのだ。(昨日の今日で… また気が付かなかったのかよ!)
私は、昨日の“反省”を生かして“愛想笑い”を浮かべ、「今は後ろにバスがいないからいいですけどねぇ~」と言いながら車内点検をやったのだが… 今日は一日中、その件について「そこまでやる必要はないのではないか?」と考えていて… 違法駐車車両が邪魔になっても、強引な割り込みをされても、それほど腹が立たず… めでたく仕事を終えて帰宅できたのだった… ちゃんちゃん!