朝9時頃、某総合駅の乗り場に電動車椅子の人が待っていた。ちょうど委託元の上司らしき男性2人がいて、車椅子の人の乗車扱いをやってくれそうだったので、私は前扉と中扉の両方を同時に開けた。
前扉からの乗車は十名ちょっと、車椅子の人の乗車も完了して、上司らしき2人は「(車椅子の人は)○○停まで…」「気を付けて…」と声を掛けてくれ、私は慎重にバスを発車させたのだが…
実は、私の乗っていたバスが古いタイプで、2人が車椅子乗降用スロープの出し入れに手間取り、発車が2分ほど遅れてしまっていたので… 気が付くと、すぐ後ろに(途中の○○停まで同じ経路を行く)他系統のバスが追い付いていたのである。
さて、○○停に到着… ハザードランプを点滅させ… アイドリングストップして… 駐車ブレーキを掛け… 中扉を開け… 5名ほど降りた後に、私は車椅子の人の降車扱いのため、運転席を立った。
私は車椅子固定ベルトとシートベルトを外し、電動車椅子の人が動ける状態にしておいてから、乗降用スロープを出して扉に設置… と、そこへ後ろのバスの運転士さんが手伝いに来てくれたのである。
車椅子の人が後ろ向きで降りようとしたので、我々2人はそれぞれ車椅子の右側と左側に手を添えて、ゆっくりと歩道に降りられるように支えた… 私は車椅子の人と運転士さんに「ありがとうございました」と言った。
それから急いでスロープを片付けて、畳んであった座席を出して、運転席に戻ってシートベルトを… カチッ… カチッ… こういう場合、ついつい慌てて引っ張ってしまうので、ベルトにロックが掛かって出てこないんだなぁ~
さてさて、昼寝休憩後の点呼場には、朝の点呼時にはなかった注意書きがあった。それは“電動車椅子の人の中には、後ろで手伝われるのを嫌う人がいるので… 手伝う場合は一声かけてから…”というような内容であった。
まさか… もしも、それがあの人だったとしても… 下り坂をバックで降りるのは、見ている方が怖いんですよねぇ~。。。今、思えば… 車椅子の人は終始無言だったような… やっぱり気に入らなかったのかなぁ… 難しいですねぇ~。。。
さてさてさて、後半の乗務を終えて営業所へ戻ったところ… 点呼場に、また新たな注意書きが置いてあった。それは“車椅子乗降用の折り畳み式スロープは、バスの車体に内蔵されているスロープが使えない場合に限る(折り畳み式スロープは勾配がキツイから!)”というような内容であった。
実は、その時… 車体に内蔵されているスロープが使えなかったので、折り畳み式のスロープを使っていたのである。う~む… ここまで一致するということは… やはり今日の私のことだったのだろうか??? そんなことを上司に話したら「そんな早く通達がこないよぉ~」と言われてしまった。なんだ、そうか… 私じゃないのか… でも、途中まで書いちゃったから… 最後まで書きました。以上!