現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

名古屋城木造再建の賛否

2014-04-21 20:37:42 | 社会問題
「天下の三名城」と言えば「一に姫路城、二は???」。
そうなのです。「姫路城、名古屋城、熊本城」という人も
あれば「姫路城、名古屋城、松本城」とも。

名古屋人は、どうも歴史に関心が薄いようです。「名古屋城が
天下の三名城の一つ」というと「うっそう!?」とくる。

たしかに、名古屋城は、銅版の屋根の青緑に金のシャチホコが
燦然と輝き、破風のバランスも、大阪城よりは美しい。だが、
他の「姫路、熊本、松本」の三城は、創建当時の木造だが、
名古屋城は戦後建てたコンクリート造り。そんな負い目もあってか、
河村市長が「名古屋城を木造で再建し直そう」とつぶやいている
のだが、市民の関心は、これまた低い。

今、本丸御殿を再建中だが、これとて、市民の多くは乗り気では
なかった。

その点、熊本はすごい。“おらが城、熊本城”を語る時は、
必ず「天下の三名城のひとつ」という修飾語がつく。そして、
本丸御殿と、伊勢のおかげ横丁のような江戸の町並みを再現して、
多くの観光客を呼び込んでいる。ご当地キャラの「くまもん」も
全国に展開して熊本のPRに貢献している。

名古屋市は、熊本の成功を見て、名古屋城を観光客招致の目玉に
しようとしているが、“二番煎じ、柳の下の二匹目のドジョウ”かと
市民は慎重。このほどアンケート調査を行った。

「名古屋城を木造で再建することに」「賛成」は15%。
「現状のままで良い」が70%だったとのこと。

さてさて、次回の市長選で「減税日本」には逆風が吹いている。
河村氏自身、再選されなければ、天守閣の再建は無しか。