現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

認知症で 行くへ不明者1万人!?

2014-06-07 18:17:36 | 社会問題
名古屋の中心地、栄の地下街へ行くと、必ず会う御仁がいる。
きちんと白ワイシャツにスーツを着こなした老人。はじめは、
この地下商店街の事務局の人で、毎日巡回しているのかと
思った。しかし、それにしては、目が空(うつ)ろ。どうやら、
認知症の徘徊のようだ。毎晩、ちゃんと家には帰っているの
だろうか。家族はどうやって見守っているのだろうか。

もう一人、わが家の周辺にも、毎日ウロウロしている人がいる。
しょっちゅう見かける。精神状態が異常のようだ。むやみに
危険視しても悪いし、かといって問題が起きてからでは遅い。
対策の難しさを感じる。

NHKで、去年11月に2夜連続で放送し、大きな反響のあった
「“認知症800万人”時代」。その第3弾として5月11日に
放送されたNHKスペシャル「行方不明者1万人~知られざる
徘徊の実態~」が、話題になっている。

認知症が原因で徘徊し、昨年、警察に保護されたものの、住所や
名前などの身元がわからない人は5月末段階で13人。??
えらい少ないではないか。

昨年、家族などから警察に捜索願(行方不明者届)を出された
認知症の人が「1万322人」もいるが、ほとんどが 無事
発見され、未だ見つからない人は「151」人。というのだから、
NHKのタイトルにだまされる。「行くへ不明者が1万人もいる」と
いうのではないようだ。

これだけ高い発見率なのに、「18年も介護施設に保護されていて
ようやく身元がわかった」というニュースは、なんで今まで 照合
できなかったのかが 不思議でならない。

また、家から抜け出して、列車に轢かれて死んだ人の家族に
鉄道会社から損害倍賞の請求が来たというニュースも 考え
させられる。これは、飛び込み自殺者の場合も同等と思えるのだが、
そちらはあまり明らかにされていない。鉄道飛び込みによる自殺者には
損害請求が無く、認知症者だけ、事故として請求されるのでは、
本末転倒と思える。最近、やたらと鉄道飛び込み自殺が多い。
それを防止するためにも、ウン百万円の損害請求をするのが
良いと思うがの。鉄道ストップで、飛行機に乗り遅れた人など、
どんどん遺族に損害を請求したらどうだろ。

認知症なら“仕方が無い、不可抗力”で、大目に見たらよかろうに。
さて、いずれは 私の番じゃ。その時はよろしく。


認知症者の遺棄!?

2014-06-07 17:55:36 | 社会問題
ショッキングなタイトルでごめんなさい。

認知症で徘徊して18年も施設に保護されていたという。
当初は家族も警察に捜索願いを出し、それなりに探す努力は
していた。だが18年は長い。

そこで、新たな問題が提起された。その間の施設での
費用負担について、「家族に請求しない」という温情処置。
「ふ~ん」と思った人も いるのではないか。

老父母が「認知症」になって出て行ってくれたら・・・・。
やっかいものが居なくなって“大助かり”。食費も
医療費もゼロ。年金だけは家族の懐に。そんなよからぬ
思いを描いた人もいるのではないか。おそろしや。

ペットを捨てたら「100万円以下の罰金」だそうだ。
認知症の人が勝手に出て行って、ほっておいたら、罪に
なるのだろうか。

さらに、認知症でなくとも、親が勝手に出ていって、
やがて、病に罹り、のたれ死にしたら、子に責任は
あるのだろうか。(私のことだが、子に罪は無かろう)。

今、私の母は90歳で独り暮らし。身体もだいぶ弱って
きて、自力では買い物にも行けない。自宅で亡くなられたら、
子の私は「扶養義務違反」に問われるそうだ。

「不要物の遺棄」は、猫でも犬でも認められないのだぁぁ。
複雑。

ノラ猫を捨てたら罪か?

2014-06-07 17:24:20 | 社会問題

捨て猫を警察に届けたが、「病気や怪我がなく、
自力で生きていけるような場合は 引き取れない」と
受け取りを拒否され、「逃がしてください」との
言葉に、猫を捨てた人が“逮捕”!?。
「捨ててください」と言った職員も「教唆」の罪で
書類送検とは、なんか納得がいかない。

愛知県の大村知事は「猫は、犬と違って 鎖や紐などで
つないでおく義務がなく、屋外で飼うことが認められている」
として、違法性は無いと明言してくれた。


実は、それがしも、あるご婦人から、「ノラ猫が小屋で
仔猫を産んで困っている」と相談を受けた。
猫大好きに私だが、マンションでは飼えない。保健所でも
「今は引き取らない方針」とのこと。親仔ともども
しばらく餌をやって てなづけてから(苦労の末)捕まえて、
泣く泣く公園に捨ててきた。その時、その公園には、犬猫を
捨てる人が多いらしく、「犬、猫の遺棄は、罰金100万円。
殺したら罰金200万円以下、または2年以下の懲役」と
いう立て看板が大きく掲げてあって、びびった。
まるで「平成・生類哀れみの令」。

さて、私が捨てたのは 飼い猫(ペット)ではない。
「野良猫」を別な場所へ移動させただけ。野良猫は本来、
外で自由に動きまわるものだから、私に管理責任は無い。
さて、私に罪は あるのでしょうか?。



安達太郎山を巡って、二本松と会津の境界争い

2014-06-07 14:39:15 | 虚無僧日記
江戸時代に、「安達太郎山(あだたらやま)」をめぐって、
東の二本松藩と、西の会津藩で国境紛争があった。

当時「安達太郎山(阿多々羅山)」は、二本松側では
「嶽(だけ)」といい、会津では「沼尻山」と呼んでいた。

二本松藩は、早くから「嶽」の硫黄と 温泉に目をつけ、
その開発に力を注いでいた。

当時「陽日(ゆい)温泉」と呼ばれた「嶽(現=岳)温泉」は
奥州一の湯治場として栄えていた。 加えて「鉄(くろがね)小屋」から
沼尻湯本までの温泉水源を発見。湯治客が落とす金や、
温泉の副産物として採れる「湯の華」が、藩の財政を
支えていた。 

ところが、江戸幕府に届けられていた藩境は、安達太郎山の
峰づたい、稜線であったから、会津藩としては、「沼尻側での
硫黄の採掘と温泉の利用は、越境している」と、幕府に訴えた。

寛永2年(1749)、二本松藩と会津藩から藩使が幕府の評定所に
出頭し、裁定が行われた。この時の幕府の裁定が「大岡裁判」
もどきの逸話となって伝えられている。

幕府の役人が、最初「二本松領“嶽”の一件について出でし
会津藩・片桐八左衛門」と呼んだところ、片桐八左衛門は
返事をしなかった。そこで役人は「会津領沼尻山の一件に
出でし、二本松藩○○某」と二本松藩吏の名を呼んだところ、
「はい」と返事をした。そこで、審理官はすかさず、「只今の
返事で、そこもとは、会津領と認めたわけでござるな」と、
会津藩の勝訴となった。

会津藩士は「郡(こおり)奉行・片桐八左衛門朝龍」。実は
当家の先祖である。牧原家は、男子が絶え、片桐八左衛門の
四男「只七直永」を婿養子に迎えて、家系を存続させた。

であるから、片桐八左衛門は血のつながる先祖である。
片桐家は百石だったが、この功により、百石加増され、
二百石となった。禄高が倍になるのは異例のことである。

気の毒なのは 二本松の藩吏「某」。「面目なし」と
腹を切ったという。