現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

女虚無僧

2017-03-12 14:39:12 | 虚無僧って?

大津絵に「女虚無僧」がある。女の虚無僧が居たとは
思えない。が物語の世界で、男の理不尽な要求に困り
果てた末、虚無僧に変装して殺されるという話がある。
そのひとつが、ブログに掲載されれていたので、転写
させてもらう。

「ヒカレもののつぶやき」という50代男性のブログ

この唄の歌詞は作者不詳で、曲は山崎ハコが付けた。
舞台は京都の西陣町、兄のモンテンは妹のオキヨに
恋をし、情交を迫る。そこでオキヨは「私には惚れた
虚無僧がおります。その虚無僧を殺したのなら女房に
なりましょう」と約束をし、妹は虚無僧に変装し、兄に
殺されるというという愛憎ストーリーである。

この唄は、1978年発売の山崎ハコのLPアルバム
「人間まがい」に収めれているが、私の記憶を頼りに
書き綴ったので、細かい点で誤りがあるかも知れない。
「きょうだい心中」の歌詞は次のようである。

   故郷は京都の西陣町で
   兄は二十一 その名はモンテン
   妹十九で その名はオキヨ
   兄のモンテン 妹に惚れて

   これさ 兄さは ご病気いかが
   医者を呼ぼうか 介抱しようか 
   そこでモンテン 申すには
   医者もいらなきゃ 介抱もいらぬ

   わしの病気は一夜でなおる 
   二つ枕に三つ布団 
   一夜寝たなら 病気がなおる
   一夜頼むぞ妹のオキヨ

   言われてオキヨは 仰天いたし
   何を言いやんす これ 兄様へ
   わしとあなたは きょうだいの仲
   人に知られりゃ 畜生と言われる

   実はあたしにゃ 男がござる
   歳は十九で 虚無僧なさる
   虚無僧 殺してくれたなら
   一夜 二夜(ふたよ)でも 
   三三夜(さんさんや)でも
   末は女房となりまする

   兄のモンテン 虚無僧殺す
   深い編み笠 その下に
   哀れなるかや 妹のオキヨ
   かねて覚悟の 妹のオキヨ
   兄もモンテン 妹を殺す

   思い込んだる 妹のオキヨ
   妹のオキヨに 騙された
   ここで死ねば きょうだい心中
   兄は京都の 西陣町で
   哀れなるかよ きょうだい心中

この世では禁断の恋と後ろ指さされても、あの世で
添い遂げようとして、妹のオキヨは、兄に自分を
殺させたのであろうか。
オキヨの心情を正確に推し測ることはできない。
いずれにしても、余りにおどろおどろした世界ゆえに、
どんな言葉を駆使しても、決して、誰にでも納得させる
理路整然とした説明ができる世界ではないことだけは
確かである。





日本の歴史をくつがえす。女性優位

2017-03-12 14:37:28 | 社会問題

日本は古来 「男尊女卑・父系社会」と思われているが、

歴史を紐解くと、意外にも女性優位の例はいくらでもある。

「女性天皇」の問題が取りざたされているが、天照大神に

始まり、神宮皇后、卑弥呼、推古天皇、光明皇后と、

古代史には女性がめざしましく登場してくる。

さらには、北条政子、日野富子、そして、お寧々、春日の局と、

戦国時代まで、男性の上を行く女性が、歴史に名をとどめている。

中世、女性の戸主、商売の主、金貸しなどは多くいた。

守護大名の没落は、女性にも平等に相続権があり、土地が

分割されたからといえる。

江戸時代の「三行半(みくだりはん)」は、男性側からの

一方的な離縁状とみられていたが、最近は解釈が

違ってきた。女性から離婚を申し出、仕方なく、しぶしぶ

男が書かされた例も多いとのこと。

幕末をみても、『八重の桜』の「山本八重」に代表される

ように、会津藩の男は皆、意気地無い。負けて逃げること、

死ぬことばかり。女性は実に逞しかった。

そして平成の現代も、女性優位。

昨日乗ったJR東海道線の運転手も車掌も女性でした。

最近、タクシーだけでなく、ダンプやトラックのドライバーも女性。

スポーツ界も 音楽界も、尺八界も:芸大出の女性尺八家がもう20名近い。

「女性にあらずんば尺八の仕事もこない」。