現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

新日本膝栗毛

2018-05-31 04:23:48 | 虚無僧日記

福田蘭童の『新日本膝栗毛』をネットで入手。

40年前、私が20歳の頃、読んだのだが、当時の私はクソ
マジメの青くさい青年だったから、お色気混じりでハチャ
メチャな「虚無僧道中記」には反感を持っていた。

昭和27年の刊行だが、これを元に、S39年、テレビで
『そろりと参ろう』とドラマが放映された。当時私は
中学3年。モノクロの映画フィルムで撮影されたもの
だった。珍竹という弟子を連れて、東海道を京都まで
くだるというストーリーは『新日本膝栗毛』と同じだが、
こちらは結構まじめな展開で、私は毎週水曜日夢中に
なって観ていた。それだけに、原作の『新日本膝栗毛』を
読んだ時は幻滅したのだ。

今改めて『新日本膝栗毛』を読み返してみると、面白い。
しっちゃかめっちゃか、無手勝流が虚無僧の真の姿かと
思えるようになってきた。少しは、私も成長したかな?