現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「光 市母子殺人事件」

2018-07-09 16:37:18 | 社会問題

「山口県光市」の名を有名にした「母子殺人事件」。

「20歳未満の少年への死刑適用」「死刑廃止論」
「被害者の権利」「精神的成熟度」と、多くの
テーマを投げかけた事件だった。

「無期懲役」とした平成12年の1審判決後、被害者遺族の本村氏は
涙で声を詰まらせながら「被告を早く社会に出してほしい。
私がこの手で殺す」と叫んだ。私も、本村氏の立場だったら
そう叫ぶだろう。いつもそう思っている。
「裁判なんかいらない」と。

13年の歳月で、本村氏も成長し、客観的、冷静な判断で
言葉を選ぶようになった。

「社会でやり直すチャンスを与えることが社会正義なのか。
命をもって罪の償いをさせることが社会正義なのか。
どちらが正しいのか、とても悩んだ」と。そして、
「死刑確定」の判決結果に「裁判の結果に勝者はいない」。

「死刑確定」となっても、日本では、即「死刑」が執行
されるわけでもなく、「再審請求」もあって、堂々めぐり。


一休さんの名言

『世の中は 乗合船の仮住まい、善し悪し共に名所旧跡と悟るべし』

「善人、悪人あって世の中面白い。悪人がいなければ
閻魔様も困るだろう」というようなことも云っている。
だが、そこまで達観、諦観できないのが、凡人の業(ごう)か。