H20年、17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件から
早10年。この10年で全国の通り魔事件は67件に上る。
「通り魔」というのは、犯人と被害者の間に面識が無いから
なかなか捕まらないというやっかいな事件だったはずが、
最近は「捕まる」ためにやったとか、
ますますややこしくなってきました。
そして、犯人は「精神異常」と 鑑定されれば
「無罪」となるから、まったく“やられ損”。
特に最近は、衆人環視の中での犯行で、周りに
大勢人がいながら、誰も取り押さえようとしない。
“傍観者も共犯”なんて云えない時代になった。
ところで秋葉原事件の犯人加藤智大は2015年最高裁で 死刑判決を受けたが、判決を不服として再審請求中。 精神障害を理由に無罪を勝ち取ろうというのか。
この事件は、厳しすぎた母親の教育が問題とされた。 その母親は、神経をすり減らし、離婚して精神病院に。
気の毒なのは弟の優次。2014年28歳で命を絶った。 会社を辞め、住居も職場も点々とし、恋人も離れていった。
270枚もの手記を残していた。
「加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです。 それが現実。僕は生きることをあきらめようと決めました。 死ぬ理由に勝る、生きる理由がないんです。どう考えても浮かばない。 何かありますか。あるなら教えてください」