ご存知「一休咄」。
商家の檀那が 孫が生まれた祝いにと、一休さんに「何かめでたい言葉を書いてください」と
お願いする。すると一休さん。「父死、子死、孫死」と書いて渡した。
これを見て、檀那は大怒り。「何がめでたい!」と。(そう、誰でも怒るでしょう)
そこで一休、「これが逆だったら、こんな不幸なことはない」と。
たしかに、子に先立たれることほど悲しく辛いことはない。これを「逆縁」という。
祖父が亡くなり、父が亡くなり、そして子が、孫が、順番に死んでいくことこそ
自然で、当たり前の事であり、幸せなことなのだという気づき。
連日、子供の死が報道される。虐待、育児放棄で子供が死ぬ事件も。
その親は、なんとも思わないのだろうか。