プロと素人の違いは、曲を暗譜で吹けるかどうかだ。
暗譜が苦手な私だが、ラジオでこんな話が聞こえてきた。
「健忘症を治すには、まず「自分は覚えられない、もの忘れがひどいということを忘れること」とあった。そうした思い込みを払拭して、覚える努力をすることという。
なるほどである。私は「暗譜が苦手、暗譜ができない」とあきらめて、暗譜する努力を怠ってきた。ピアニストは一曲を暗譜するのに、一日10時間 弾きこむという。そして何日もかけて暗譜する。何百回も弾いて覚えるという。桁違いの努力だ。
それだけ弾きこめば覚えられるのは当然かもしれない。
今琵琶を習い始めた。琵琶はまず「詞章(ことばが気)」を暗記しなければならない。10回で覚えられる人の能力の10分の1しか能力がないのなら、10倍、100回やればいい。73歳になって、まだまだ努力、努力の毎日。