電通の新入社員だった高橋まつりさん(24)が 入社9ヶ月で自殺し、
三田労働基準監督署が労災認定していた。残業時間は105時間ほどだった。
この件について、武蔵野大学教授の長谷川秀夫氏が
「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」
とつぶやいて、ブログが炎上。袋叩きに遭っている。
大学までが謝罪文を公表し、長谷川教授は辞職に追い込まれかねない
状況のようだ。
はてさて、「私も同意見」。なんて云うと、このブログも炎上するか?
「私も会社で寝泊まりしていたし、残業時間は月150時間は超えていた」。
なんて書くと「社畜」とののしられる。今は家庭をも顧みず働くというのは
社会通念に反するようになった。
でも、仕事が好きで、寝食を忘れ、徹夜も厭わず働いて成功した人も多いはず。
高橋まつりさんの場合、「仕事がうまくいかず、上司からボロくそに云われ」、
それが自殺につながったようだ。でも、なにも死ぬことはない。
電通に入社したということは、学力、コミュニケーション力、クリエイティブな
能力はハイレベルだったはず。上司の期待も高かったろう。だがまだ入社一年目。
ベテランの上司からみればヒヨコ同然。期待に応えられなくて当然。
厚生労働省の「過労死白書」によると、1か月に80時間を超える残業がある企業は
全体の22.7%とのこと。私としては「意外に少ない」と思った。私の知る限りの
若者は みな深夜遅くまで働いている。朝帰りもしばしば。
その反面、夜6時になると、帰宅を急ぐサラリーマンで地下鉄は満員になる。
「こんな時間に帰れるなんて、工場労働者か公務員か。うらやましい」とも思う。
厚生労働省は、今後、2万人の労働者を対象に10年間、長時間労働と健康の関連について
追跡調査を行うとのこと。はて、長時間労働だけでは健康を害さないと私は思う。
健康被害は 仕事場でのストレスがあるかないかだ。