現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

新三河物語

2008-09-12 22:37:43 | Weblog
8月まで中日新聞に、宮城谷昌光の「新三河物語」が
連載されていた。
「三河物語」は、一心太助でお馴染みの大久保彦左衛門が
徳川家康の一代記として書き残したもの。
宮城谷の「新三河物語」は、「三河物語」に沿いながら、
大久保彦左衛門の目で徳川家康の一代記を描いていて
面白い。大久保一族は、徳川譜代の家臣として忠勤に励み、
数々の武功を挙げながら、最後は、本多正信、正純父子の
策謀で一族悉く死罪、改易となり、彦左衛門だけが 2,000石
の旗本として残る。その無念を晴らすために、彦左衛門は
晩年に「三河物語」を書き残した。

徳川家創業当時の家臣は、皆大大名にはなっていない。
本多父子もその後改易となる。創業以来苦労を供にしてきた
忠臣たちを、大名に取り立ててやるのが“情”だろうが、
家康は、それをしなかった。家臣はあくまで家臣か。為政者
としての卓見か。

会津藩祖保科将之は、秀忠の落胤として生まれ、保科家に
預けられた。信州高遠の保科家からの家臣は、会津23万石と
なっても厚遇されず、むしろ外部からの転籍組が重用された。
私の母方は高遠以来の家臣だったが100石止まり。父方は
紀州家からの転籍で、500石の側用人にまで登りつめた。
人の世の運、不運、その処し方、大久保彦左衛門の生き様に
わが先祖の苦労を重ね合わせて「新三河物語」を読んだ。

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大麻所持で解雇は不当か?

2008-09-12 08:49:49 | 社会問題
元若ノ鵬が提訴「親方は私に戻ってもらいたい」(スポーツニッポン) - goo ニュース

案の定、若ノ鵬が「大麻で解雇は不当」と提訴。
若ノ鵬は処分保留で釈放、露鵬、白露山も検挙は
されていない。大麻は、ソフト・ドラッグで、刑は
厳しくない。大麻で解雇は、大相撲に限らず前例が
ない軽犯罪なのだ。

しかし、だからといって、復帰を認めるわけには
いかない事情が、相撲協会の方にある。

日本では、麻薬撲滅にやっきとなっている。大麻、
マリファナからコカインなどのハードに進む可能性が
高いからだ。高校生の間でも気楽な気持で手を染める
輩が増えてきているという。
今や「死に体」瀬戸際の相撲協会としては、ここで
イメージダウンはなんともまずい。

覚せい剤トラブルは、相撲協会の“覚醒”剤になるか。

ところで、何度も書くが、大相撲は『国技』ではない。
そのような法律もないし、旧文部省も「国技と認めた
事実は無い」と言明しているのだ。新聞、マスコミで
「国技、国技」と騒ぎたてるのは、誤報道なのである。

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大麻

2008-09-11 10:52:20 | 社会問題
「竹ちゃん」から、先日書いた「大麻の吸引は罰せられない」に
コメントをいただいた。
「そうですか、てっきり吸ってはいけないものと思ってました」と。

いかんいかん、ぜったいいけません。
『大麻取締り法』では「栽培と所持」とあって、吸えば
所持していたことになりますので、所持で罰せられます。

ただ、密室内で隣の人が吸っていて、間接的に吸った場合、
罰せられないということです。

『第24条の2 大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は
譲り渡した者は、5年以下の懲役に処する。』


オランダの事情についても、匿名さんからコメントいただきました。
オランダの麻薬政策は、アヘン、コカインなど覚せい剤に深入り
しないように、マリファナや大麻などの軽いものは、監視下で公認
しているのであって、麻薬を全部許しているわけではありません。
その通りです。誤解のないように。

ところで、先日のNHKのドキュメンタリー番組で、日本の関東軍が
アヘンの密売を行なって、それが中国侵略の軍事費用に充てられて
いたとか。東条英樹もその政策の張本人だった。A級ならぬ永久
戦犯だ。

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9月10日 菅原道真

2008-09-11 09:06:44 | 虚無僧日記
「九月十日」という漢詩がある。作は菅原道真。

去年の今夜 清涼に 侍す
愁思の詩篇 独り 断腸
恩賜の御衣 今此処に在り
捧持して毎日 余香を拝す

菅原道真は去年の9月10日、清涼殿での「菊の宴」で
詠んだ詩が、宇田天皇に愛でられ、御衣を下賜された。
ところが、翌年一月に幼帝醍醐天皇が即位すると、
藤原時平の陰謀で、九州大宰府に左遷させられた。
菅原道真が大宰府にあって、去年の今夜を偲んで詠じた
とされる詩である。

「10日の菊」とは愛でられない例えだが、菅原道真の
頃は9月10日に「菊の宴」だったことになる。はて??

昨日の詩吟教室で習った詩は、菅原道真の『門を出ず』。
菅原道真は、意固地になって、「大宰府の官舎から一歩も
外に出ず」という詩を残して、2年後には憤死してしまった。

その後都では天変地異が相次いだため、都人は、道真の祟り
と畏れ、天神様として祀るようになったのだ。今では「学問
の神」と崇められる天神様も、実は、怒り狂った雷神だった。

私もかつては、よく荒れ狂っていたが、最近ようやく鎮まって
きた。天神様になれるかな。

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10日の菊

2008-09-11 09:05:27 | 虚無僧日記
「6日の菖蒲に10日の菊」
5月5日は端午の節句、9月9日は重陽の節句。
「節句の翌日に咲いた花は、飾って愛でられる
ことはない」。つまり「期日を過ぎたものは無効」
という意味。いつも心している。

といっても、過去は、期日に間に合わぬことが
多かった。電気・ガス・水道代なども、赤紙が
きて、いよいよ止められる前日に、しぶしぶ
払っていた。市民税は何年も滞納していたら、
利息がついて8万円にもなって、手痛い思いを
した。

今は、マネージャーこと「まあねぇちゃん(私の時間と
金の管理人)」が 「どうせ払うものだから」と
即 払ってくれている。気分もいい。“ツキ”も
呼ぶようだ。

昨日ネットオークションで、マネージャーに内緒で、
「尺八の楽譜」(1,600円)を落札してしまった。
しまった金が無い。
するとNHKから 6/2の出演料2万円を振り込む
との通知が来た。3ヶ月遅れ、でも助かった。
必要な時に必ず入ってくる不思議。


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大地震対策

2008-09-11 06:41:21 | 心の問題
東海大地震は 「いつ来てもおかしくない」状態らしい。

先日の豪雨と雷の時、朝4時起きして、まだ真っ暗。
テレビも映らない、電話もかからない。水も出ない。
トイレも使えない。「あらら」だった。

「非常食と水ぐらい買っておきたい」とマネージャーに相談
したら「あなたは虚無僧でしょ。いつ死んでもいい覚悟
じゃなかったの!、そんなことシンデもいい」と一喝されて
しまった。ぎゃふん。

真如苑の会合でも「9/13大地震」の噂が話題になった。
「大丈夫守られているから」の一言で終わり。
「なんなら、中京本部に集っていればいいでしょう」と。
なるほど、そこは宏大な敷地で、元は竹やぶがあった所。
車700台分の駐車スペースもある。避難場所としても最適だ。

「いつ どこどこの災害では、大きな岩が落ちてきて、
家のま裏で止まり、その岩のおかげで 大水が左右に
別れて流れたので、家は流されなかった」とか、

「どこどこの噴火では、熔岩流が家の直前まで来て
止まった」とか、救われた奇跡の話は、真如苑に限らず
各新興宗教に共通してある。

宗教が「心の平穏、安心立命」を得るためのもので
あればいいか。

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9/13 大地震??

2008-09-11 06:05:23 | 心の問題
「9月13日に東海大地震が来る」と もっぱらの噂。

13日は実践倫理宏正会の秋季大会がある。幹部の
方々は皆 この日のことしか頭にない。
「大地震がきたらどうするのか?」という質問に、
「車に分乗して行けばいいですね」と軽い気持で
答えたか、夜、連絡網の電話が入った。

「大地震で鉄道がストップしたら車に分乗して行く
ようにとの指示なので、車を出してもらえますか」と。
「車の通行も規制されるだろうに」と一瞬思ったが、
上からの指示は、素直に「ハイ」で受けなければならない。
とにかく、雪が降ろうと、槍が降ろうと粛々と集う会なのだ。
先日の豪雨でも、床下浸水になった会員も平然と来ていた。

翌日、責任者は演談で「車に分乗してでも行きなさい、と
言ったが、日頃『他のため人のため』と学んでいながら、
自分の事しか考えが及ばなかった」と反省の弁。

上に立つ者の判断、指示は なかなか大変である。

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9/10 平和福祉会

2008-09-09 22:47:46 | 虚無僧日記
毎月10日は、中区の平和福祉会訪問。

毎回出し物を工夫している。尺八で『瀬戸の花嫁』と
『見上げてごらん夜の星』を吹いて、姫ローズの二人が
華やかな衣装をつけて、フラダンス調に踊ってくれた。
私も薄くなった髪に花飾りを付け、レイをかけてもらって。

そして庄三さんと「浜辺の歌」など童謡唱歌を合奏。
庄三さんは、昔尺八を習っていたが、10年前に脳梗塞で
倒れ、左半身不随となった。いつも暗く沈んでいたが、
半年前から、私の尺八を聞いて、もう一度吹いてみたい
という気になったという。毎日ひそかに練習し、7月に
尺八を持ってこられた。震える手で、ツーツレーレと
音が鳴った。周囲の暖かい拍手を受けて、庄三さんに
笑顔がもどった。それから毎月10日を楽しみに、また
励みにして毎日練習しているという。

庄三さんが持参された楽譜の中に、私の師、堀井小二朗
の『二十四の瞳』があった。9/23 能楽堂で吹く曲だ。
最後に思いをこめて『瞳』を吹く。
「大石先生が 戦争で亡くなった教え子の墓の前で
手を合わすシーンで流された曲です」という説明に
涙ぐむ人も。尺八は、過去の記憶を呼び覚ます。

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童謡の風景

2008-09-09 10:34:51 | Weblog
敬老の日が近づいてきた。今年は三箇所に呼ばれて
いる。お年寄りには「童謡」というのも、なんか
“幼稚”じみているのだが、童謡が一番うける。
歌詞がなくとも みんな口ずさんで歌える。昔を
思い出して涙を流す方も。童謡はなぜか もの悲しい
歌が多い。

中日新聞連載の「童謡の風景」は、私の疑問を
いろいろ解きほぐしてくれた。

まず「カラスの七つの子」。7羽ではない、7歳
なのだ。7歳のカラスだったら 立派な成鳥だ。
七つの子は、野口雨情の子供のことをカラスに
例えて歌ったのだった。

「雨降りお月さん」。雨なのに月。「お嫁に行くときゃ、
誰と行く・・・一人で唐傘さして行く」淋しい歌だ。
野口雨情の娘が、亡くなったのだ。娘はお月様に
娶られていったのだ。“雨”は 雨情の涙だった。

軍歌の代表曲のような『戦友』。外国人が聞けば、
「こんな厭戦歌がなんで軍歌なのだ}というそうだ。
この歌もれっきとした唱歌だった。「言文一致(会話
体と文章を一致させる)運動」の一つとして、教育用
に発表された歌とのこと。
「しっかりせよと抱き起こし」「それじゃ行くよ」と、
「友を失いながらも お国のために戦う」ことを子供に
教え込むために、口語体を使った画期的な詩だったそうな。

ある会で「同期の桜」を尺八で吹いたら、一瞬、場内が
凍りついた。いつもなら、みな手拍子が出るところだが、
誰も歌わない。共産党系の集まりだった。冷や汗である。
聞き手に合わせないと、とんでもない失敗をする。

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黄金虫はアブラムシ

2008-09-09 10:00:12 | Weblog
中日新聞に連載されている「童謡の風景」は
意外な話ばかりで面白い。

「黄金虫は金持ちだ、金蔵建てた、蔵建てた」
の黄金虫。あの光沢のある緑色の虫だとばかり
思っていたら、作詞の野口雨情の生地 茨城では、
なんとゴキブリのことだったという。

貧しい時代だ。ゴキブリは食べ物が有る所に
出没する。つまり、ゴキブリが出る家は 裕福な
家なのだ。

「蔵建てた」のあとの歌詞は忘れていた。
「飴屋で水飴買ってきた」だった。

ところで、緑色の黄金虫だが、今年随分見かける。
私の住むマンションの階段に、2、3匹は居る。

今夏、徳島の板東駅では、トイレに飾られていた
アザミの花に6匹も群がっていた。

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