現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

プロとアマの境界

2013-05-21 22:26:51 | プロとアマ
大阪市天王寺区が、区のポスターなどを民間デザイナーに
手掛けてもらおうと、「任期1年、無報酬」の条件で募集
したところ、プロのデザイナーたちから「業界をバカにしている」
などと批判が相次ぎ、計画を取りやめた。という一件について。

「無報酬ではやれない」というのがプロのデザイナーの。
“誇り”なのでしょう。

一方で、売れないデザイナーにとっては、「無報酬でも
提示して、採用されれば 名も売れるチャンス」と喜んだ
ことでしょう。

無名デザイナーの発掘、プロへの登竜門と考えれば
良かったのかな。

抗議した人たちの言い分は、「無報酬でも引き受ける
デザイナーが出てくると、自分たちの仕事が無くなる」
という心配のようです。


それは尺八の世界も同じ。詩吟の伴奏など、素人さんが、
無償や、5千円~1万円で引き受けるものだから、
“詩吟の伴奏50年”の私でも、ギャラは1~3万円。

20年前は7~10万円だったのに、大幅な下落です。
プロとアマは歴然と違うのに、その違いが理解されない
くやしさは いかんともしがたい。

しかし、需要と供給。詩吟の伴奏の仕事は ますます
無くなるのだから、仕事をいただけるだけでも万々歳。
と感謝して、ギャラよりも、いかに吟者に喜んでいただ
けるか、それが仕事の喜びとしています。

桂文珍の落語。「うちの(吉本興行)社長、もう90(歳)でっせ。
この前ね、『あぁ~、この歳になったら、もう銭もいらん。
女もいらん。お客さんが喜んでくれる、その顔を見るのが
生き甲斐や。ところで文珍君、君はどうかね』って聞くもんだから
『はい、私もそうです』と言ったら『君もそうかね、じゃ
ギャラいらんな』って・・・・・・」

パソコン音痴で四苦八苦

2013-05-21 21:37:26 | 虚無僧日記
パソコンの容量に空きがなくなったとのメッセージ。
パソコン音痴の私。何をどうすればいいのやら、
さっぱり要領を得ず。いろいろいじっていたら、
Gooのスタート画面が出なくなったり、パソコンと
格闘の毎日です。

いろいろわけのわからないソフトがインストール
されているので、これを消せばよいのかと、
アンインストールしているのですが、一つ消すのに
意外に時間がかかるのです。また、消してはいけない
ソフトを消してしまったりで、もうメチャクチャ。


というわけで、ブログも途絶えがちですみません。



中島砦でイベント

2013-05-21 21:37:15 | 虚無僧日記
昨日(5/19)は 「桶狭間の合戦」があった日。
毎年恒例となった、鳴海の「中島砦」跡地でのイベント。
今年も「雨」でした。「晴れ男」のはずですが、
この日に限っていつも雨。やはり「桶狭間」と雨は
つきもののようです。

今年の出し物は、琵琶、尺八、鳴り物で『桶狭間』と
『おとぎ琵琶・桃太郎』。そして「一路会会員」に
よる尺八演奏。「みんなで歌おう」のコーナーでは、
尺八の伴奏で 童謡、唱歌、なつメロなど 20曲ほど。
夕方5時から7時半まで2時間半もの長帳場でした。


このイベントは、「中島砦」の跡地に建つ「近清商店」の
近藤親典さんが、私財を投じ、倉庫内に舞台を作り、
100脚もの椅子を並べて、何から何まで手作りです。

今年は日曜日でしたが、緑区の区長さん、
警察署長さん、消防団長さん、子供会会長さん、
そして鳴海小学校の校長先生もみえ、最期まで、
熱心に聴いていただきました。2時間半も座って
聞いていただいていた方の方が“お疲れさま”
でした。



「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

5/19 「桶狭間」の日

2013-05-16 21:24:19 | 虚無僧日記
5月19日は 永禄3年(1560)、織田信長が今川義元の
大軍を破った「桶狭間の合戦」があった日です。

午後5時から、鳴海の「中島砦跡」隣りの「近清商店」内の
特設会場でイベントがあり、 琵琶の「糸井藍水」さん、
鳴物の「林鈴花」、そして「一路会会員」が 出演します。

鳴海の「中島砦」は、織田信長が桶狭間への決断を下した
場所であり、「信長出世の地」として、鳴海の“町起こし”に
しようと、毎年 近藤親典さんが中心になって企画されて
いるものです。


「桶狭間の合戦」は、「信長が 激しい雷雨の中、太子が根の
山頂から、窪地で休息していた義元を襲った」というのが
定説ですが、最近、この「奇襲説」は 否定されているよう
です。

「桶狭間の真相(真実)」で検索すると、実に様々な説が
浮上してきています。

今川方は、国人(在地豪族)の集合隊で、結束力が弱く、
勝ち戦さに慢心して、兵は近郷の村々に略奪に出払って
いた。

一方の信長は、馬廻衆 500騎という専従の騎馬隊を養成
していた。つまり、信長は近代的な軍隊をいち早く組織した
人で、兵力的には、信長の方が優勢だったとも。

信長は また、蜂須賀小六や簗田正綱を使って、義元の
居場所を正確に掴んでおり、そうした情報戦にも長けて
いたので、信長は勝つべくして勝ったというのです。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

「ご詠歌」の伴奏

2013-05-13 15:16:31 | 虚無僧日記
5月11、12、13の3日間、津市の○○寺で
「ご詠歌」の演奏があり、尺八伴奏を務めました。

一絃琴の眞道さんが、檀家さん10名ほどに「ご詠歌」を
教えており、6月7日には、神戸で行われる「ご詠歌」の
コンクールに“特別出演”するとのこと。「ご詠歌」に
一絃琴と尺八の伴奏をつけるという初の試みで、練習を
兼ねての披露でした。

眞道さんの多芸ぶりには感心しますが、「一絃琴」や
「ご詠歌」を教える その能力にも感心します。

生徒さんは、私よりもご年配の、村のご婦人方です。
「一絃琴」も「ご詠歌」も 音程やリズムが意外に難しい。
私などとても無理。それを全員、全曲 暗譜で演奏するの
ですから驚きです。

しかも、ご詠歌は、曲によってキイが異なり、出だしは
楽器無しで 第一声を出すのですから、“絶対音感”が
なければできません。一絃琴や尺八は途中から入るのですが、
そこでキイ(音程)が違っていれば大変なことになります。
それがきちんと合うのですからすごい。

「ご詠歌」や「一絃琴」に尺八を合わせるのも至難の
わざ。私以外には いないでしょう。オッホン。


「如水」銘尺八をいただく

2013-05-12 03:29:57 | 虚無僧日記
Sさん秘蔵の「如水」の尺八。以前から欲しがっていたの
ですが「50万以下では売らない」とのこと。それが、
5~6年の歳月が過ぎて、「もう、あげるわ」と。
感謝感激、涙雨霰(あられ)。昨日、ありがたく
いただいてきました。

宮尾登美子の小説『一絃の琴』にも、そんなクダリが
ありました。「名器は、それを持つべき人の手に
渡ってくる」と。

「三島如水」師は、私が18歳で 虚無僧の旅に出た時、
富森虚山師の紹介を得て、「天蓋」をお借りしたご縁が
ありました。

師の尺八は、形状も立派で、品と風格があり、音色には
深みと色艶があり、古いタイプなのに、音律が平均律に
合っているから素晴らしい。“幻の名器”です。


さて、「如水」の尺八が手にはいった途端、今までの
尺八が吹けなくなったのです。乙の「ロ」(=筒音、
最低音)が全く出ず、甲になってしまうのです。
摩訶不思議、

血液検査の結果

2013-05-08 14:56:26 | 私の尺八遍歴
この歳になると、仲間内の話しは“健康”のこと
ばかり。

会社勤めの時は 毎年健康診断を受け、オールAで
悪い所無しの私でした。会社を辞めて 15年、
健康診断など受けたことがなかったのですが、
先週「血液検査」だけやってもらいました。

案の定、コレステロールと血糖値が少々高め
とのこと。

毎朝、喫茶店のモーニングで、サラダと卵に
マヨネーズ、バターにジャム、さらに 饅頭か
ケーキなどの菓子付きですから、ヤバイとは
思っていました。

「マヨネーズと卵と饅頭やケーキ類をやめ、
毎日30分以上は歩くこと」とのご指示。

今日から実践すべし。


「総絞り」も「大島紬」も1,800円

2013-05-07 21:06:53 | 虚無僧日記
5/5 夕刻「大須商店街」へ。

GWで さぞかしと思いきや、みな郊外に遊びに
出かけたのでしょう。市内はガランと もぬけの殻。

おかげてゆっくり散策できました。
古着屋では「総絞り」や「大島紬」も 1,800円。
新品の白足袋が 500円、雪駄も600円。帯も1,000円。

まったく、価格破壊も極まれり。私は尺八用に
大きなバッグを 1,800円で買い求めました。

あぁ、嘆くべきか、喜ぶべきか。安く買えるのは
うれしいですが、以前「大島紬」や「総絞りの兵児帯」、
数万円のタキシードなど、「コメ兵(ひょう)」に
売ったら、3~500円でした。

なにせ「兜」が 300円ですから。以前、昭和50年に
70万円で買った本物の甲冑が、売ったら5万円。
150万円の刀も15万にしかなりませんでした。

インターネット・オークションで尺八や箏が1円で
売りに出ているのです。売る側にしてみれば悲しい
現実です。買う側にしてみれば、今がチャンスです。

尺八、箏 始めませんか。

子供の数ますます減少

2013-05-07 16:04:40 | 社会問題
子供の人口、32年連続減少…1649万人に(読売新聞) - goo ニュース

15歳未満のこどもの数は、32年連続で減少。
一昨年から44万人減の1649万人。

総人口(1億2734万人)に占める子供の割合は、
12・9%。一方 

どおりで、GW、町中では子供の姿はサッパリ
見えず。鯉のぼりも稀。

これでは、端午の節句の兜飾りなどは年々 売れない
でしょう。

立派な「兜」が リサイクルショップで300円でした。
買い求めて、部屋に飾って楽しんでいます。
さびしいね、カブトくん。

サウジアラビアのTV番組「改善」

2013-05-06 13:34:47 | 地球人類の問題
サウジアラビアのTV番組『改善』

戦後の驚異的発展を遂げた日本に学ぼうと、
サウジアラビアのTVが日本を取材。

TVキャスターが見た「驚くべきニッポン」とは。
小学校で生徒たちが靴を脱いだらきちんと下駄箱に
入れていること。日本では子供もやっていることが、
サウジでは、モスクにはいる大人たちでも、脱ぎっぱなし。

そして教室の掃除。清掃員を雇わず、子供達が
授業が終わると、自分達の教室をきれいに掃除して
帰る。それも楽しそうに掃除をしている。

アンビリバボー(信じられない)。この映像を
教育大臣のファィサル王子に見せて、サウジでも、
小学校で掃除を子供たちにさせてみた。すると、
「家庭での態度も良くなった」と評判は上々。
今年、サウジで掃除を導入する小学校は 640校に
増えたという。

この他、公演にゴミが落ちていない。子供が落として
散らばったお菓子も、夫婦できれいに拾って、袋に
入れて持ち帰ったシーンなど「信じられない!」の
連発。

こんなシーンは日本でももう珍しくなったかと
思っていたが、まだまだ日本は捨てたもんじゃない。
こういう番組こそ、もっと流してもらいたい。

一方中国のTVでは、中国人のマナーの悪さ、
地下鉄の中でピーナッツを食べ、皮をボロボロに
床に撒き散らし、それだけでない、ななななかんと、
地下鉄の車両やホームで、子供に大小便をさせる
映像が次々と。いやはや日本でよかった。