おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

農業振興、観光振興

2014年12月24日 | Weblog

 

午前8時の気温はマイナス2度。

雪がジャンジャン降ってます。積雪深度は70センチを超えておるでしょうな。

よくもまぁ降ることです。ほぼ毎日、深雪パウダーを滑れるところなんか世界広しといえどそうはない。

ま、だからこそ世界のあちこちから、わんさか人がやって来るわけですけどね。

それにしても今年は外人の姿が多いです。

円安だもねぇ。2年前は1ドル80円前後でしたけど、いまは1ドル120円。

つまり外国人は2年前ニッポンで100円で買ったものが、いまは66円で買えちゃうのだ。

800円のラーメンが530円程度。1万円のモノが6600円で、1億円が6600万円だ。

そんなことだから、土地だってなんだって、彼らから見れば大ディスカウント価格。

旅行に使う金だって、湯水のごとくだわ。

ニッポンがバブルのころ、ニューヨークでビル買っていたのと同じことがご当地で起きておるのです。

このバブル、そのうちはじけることになるんでしょうけど、それでも雪がジャンジャン降っておるうちは、実需で世界中から人がやって来る。

これが雪が降らなくなったり、20数キロ先の泊原発が事故を起こせば、すべてアジャパー、完全にそこで終わりですけどね。

月曜日、ご当地の町長候補二人が、公開討論会やっておりました。

保守系候補の二人は、いずれも「原発はやむを得ない」と争点のない選挙だ。

農業振興、観光振興などをあれこれ申しておりましたけど、泊原発で過酷事故が起きたら、そこで農業も観光もすべてパーってことですから、よくわかりません。

原発がやむを得ない根拠も、これまでは「コストが安い」ってことでしたけど、2016年の電力自由化後は電気料金と税金で「原発を保護」すると、かの経産省は申しておるわけで、なんでやむを得ないのかがまるきりわかりません。

観光と農業、我が倶知安町を支える基幹産業が一瞬にして消え去る原発の過酷事故、元を断つのが一番だとは思わないのかねぇ~

脱原発デモで、ご当地のある農家は「農家は畑を持って逃げれません」とプラカードに書いたけど、ふかふかパウダーのスキー場も、2億、3億もする高級コンドミニアムも、持って逃げられないのです。

一瞬にしてすべてを無くしてしまうわ原発の過酷事故、そんなもん危ないもんを放置して、なにが観光振興で、なにが農業振興か、さっぱりわけわかんないおぢなのでした。