おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

北電の電気使用量2.9%減

2014年12月30日 | Weblog

 

午前7時の気温はマイナス4度。

毎度のことですが、静かな朝でござる。雪も降ってません。

もう何日除雪をしてないんだろう?

…っていっても、この3日ほどだ。

とはいえ、3日も除雪してないって、なんだか嬉しい気がするのです。

ですが、薪小屋と物置小屋がとんでもないことになっておる。

あすから、また厳しい冬が戻ってくるわけで、きょう処理しないとヤバいことになるのです。

豪雪ニセコの山暮らし、なかなかしんどいことになってますが、好きで住んでおるんでしょうがない。

筋トレや運動で、体力を維持するとして、いつまで住めるのかなぁ???

さて、

NHKニュースによると、北海道電力が11月に販売した電気は、去年を2.9%下回ったそうな。

家庭用は2%減少し、産業用の大口電力は8.3%も減ったという。

電気料金の値上げが効いたのですなぁ。

また、産業用の電気はすでに自由化されておるので、北電との契約を解除し、他の電力会社に乗り換えた企業は220件に上ったそうな。

何遍も書きましたが、2016年には家庭用の電気も自由化される。

これまで電気は地域独占で、ご当地北海道では北電の電気しか買うことができませんでしたが、2016年からは気に入った電力会社の電気を買うことができるようになるのです。

ようやくニッポンも他の自由主義国家並みになる。

そうなると、ガス会社など燃料関係の会社は新規に発電所を設けるわけで、新電力が次々登場する。

これで競争原理が働いて、ようやくニッポンの電気も安くなるのです。

ここで困るのは原発というお荷物だ。

これも何回も書きましたけど、経産省はこの電力自由化に伴って、原発でつくられる電気の「価格保証」するというからあ然。呆然なのです。

「電力会社が新電力など小売事業者に市場で電気を売る値段が基準価格を下回った場合、差額を電気料金へ上乗せすることを認める」というのだ。

「電力会社は2016年以降の電力自由化で、発電部門と送配電部門の分離がすすむと、原発の維持が難しいと訴えている。売電価格を固定することで電力会社の収入は保証できる」そうな。

これで「コストが1番安い」とプロパガンダしてきた原発のコストが、実は高いのだいうことが、明々白々になった。

酷いねぇ。

電力が自由化されて「コストの高い原発は自然淘汰される」と思っておったおぢなんか、ビックリでござる。

希少生物を保護したり、文化財を保護したり、人類にとって大事なものを保護するなら納得だけど、なんで税金や電気代で原発を保護するのかが分かりません。

現役官僚若杉冽氏の小説「東京ブラックアウト」によれば、「電力モンスターシステム」を維持するために、原発が必要だという。

電力モンスターシステムとは、電力会社が業者から調達する物品から清掃作業に至るまで、発注金額を世間相場より2割は高いことを利用し、その2割のうちの5%程度を還流させる、合法的な裏金作りでござる。

その額年間2000億円だとか。

 電力会社が外部に発注する金額の総額は年間5兆円で、そこで生まれる電力会社が自由になるカネは業界全体で2000億円なのだ。

この「モンスターシステム」を維持するために原発を存続させる、それ以外に大きな理由は考えられませぬ。

あるとすればあとは原爆製造のためだ。

いずれにせよ、ムチャクチャな論理に支えられておるのが原発だ。

これで泊で過酷事故が起きたなら、ご当地の農業も観光もすべてアジャパー。

ブランドじゃがいもの「くっちゃんジャガ」も、真狩村が誇る「ユリ根」も、買い手なんぞ付くわけがない。

海外からのお金持ちスキー、スノボ客も胡散霧消。

2億とも3億ともいわれる高級コンドミニアムも廃墟となる。

なにせ冬の間のご当地自慢の豪雪は、泊原発のある岩内方面からの雪雲がニセコアンヌプリと羊蹄山にぶつかって、大量に降るのです。

ようは冬の過酷事故なら、倶知安、ニセコは確実に「ホットスポット」となる。

そうなりゃ農業でも観光でもないわけで、おぢも福島県民並みの流浪の民となるのでござる。

おぢのわずかばかりの土地と建物の不動産は紙くず。

一旦起きたら、手の施しようのない原発の過酷事故、これが起きる可能性は活断層を含め十分にある。

30キロ圏内に住む身としては、冗談ではございませんのです。

農業と観光に支えられた地域経済を守るため、まずは脱原発が必要だとおもうけど、原発のおかげで濡れ手で粟の業者の皆さんよ、どうだそのあたり???