おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

戦闘経験ゼロの自衛隊

2015年05月17日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス7度。

どんより曇り空のお天気ですがいまは無風。

静かな朝になっております。

耳鳴りは相変わらずの状態で、高くなったり、低くなったり。

日中は辛いのですが、夜はしっかり寝られるところが救いでござる。

それにしても、ある日突然襲ってきたこの耳鳴りが、このまま延々と続くのかと思うと内心クラクラいたします。

長生きする予定でしたが、その可能性もすっかり失せてくるような…

老化ですかねぇ、、、 

さて、

東日本大震災をきっかけに、自衛隊員への応募が増えたのは記憶に新しい。

災害時に身を挺して働く自衛隊員の姿に感動し、被災者から感謝される様子をTVで見て、自衛隊員を目指した方も多いのだと容易に想像できる。

実際、災害現場における自衛隊員の活躍には頭が下がります。

まことに御苦労さんなことで、ケガなどしないよう復興・復旧に貢献していただきたい、と思いましたね。

しかし今回のように、海外での戦闘を想定して、自衛隊に入隊した自衛官はどの程度いるのか?

災害時にも不慮の事故による犠牲者は出るのでしょうが、今度は海外において、実際の戦闘で銃弾に当たって死ぬ可能性も出てきておる。

安倍総理は1600人が死んだと会見で申しておるけれど、外国兵の銃弾に当たって死んだ自衛隊員はゼロでござる。

その一方、今の自衛隊には海外での実戦を前提とした訓練や装備はない、といわれているそうな。

そりゃそうだ。

専守防衛に徹し、こちらから攻撃することはないとしてきたのがニッポンの自衛隊。

ゆえに実戦経験はゼロだ。

防衛省の元幹部も、今回の安保法制が求める海外展開を実行するには「自衛隊は力量不足だ」と認めておるそうな。

そんなこんなで、地球の裏側まで自衛隊員を送り込むには、さらなる防衛費の増額が必要になるのは自明の理。

だけどニッポンの国家予算の実態はどうよ?

溜まりに溜まった国の借金は1000兆円を超えておる。

さらに防衛費を増額するって話かね?

もし増額となれば、削られるのは福祉予算ってのが、想定されるね。

これでは「万骨枯れて国防栄える」ってことにもなる。

経済的弱者や立場の弱い人に優しい国からの大転換でもある。

格差社会のアメリカに、さらに近づくのがニッポン国にとって良いことか?

社員に契約社員に派遣社員、などというわけわかんないシステムによって格差はさらに広がった。

こうして、フリーターや非正規、派遣社員など貧しい若者の就職先として、自衛隊が浮かび上がる可能性もある。

アメリカでプアーホワイトと呼ばれる貧しい白人や黒人が、就職先として軍隊に入るのと一緒の構図ができあがる。

そうではなくて、おぢはヨーロッパ諸国で一般的なように「同一労働同一賃金」の社会を目指すのがよろしいと思うのです。

徴兵制も困るけど、自衛隊がフリーターや非正規、派遣社員など経済的に恵まれない若者の受け皿となるのもいかがなものか。

個人的には、ニッポンが「永世中立」を世界に高らかに謳い上げ、他国の戦争には一切加担せず、そこで徴兵制や軍備増強をするのなら、文句はない。

けど、アメリカの戦争に加担して、自衛隊員が死ぬのではどもこもならん。

繰り返しになりますが、

安倍総理は記者会見でこれまで「自衛隊員が1600人死んでいる」としておったけど、死者の中にひとりでも外国兵の弾に当たって死んだ人がいたか?

政治家のこういう発言を、まやかしと申します。

国民に向け、ていねいにしゃべったとされる「あの気持ちの悪い記者会見」おぢは反吐が出そうだったと申しておきましょう。