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おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「au、ローソン、HIS、昭和シェル」その共通点は!?

2016年01月07日 | Weblog

 

午前8時の気温はマイナス6度。

どこから貰ってきたのかわかりませんが、おぢはすっかり風邪っ引きでござる。

昨夜は午後8時前に就寝し、約11時間寝ておりましたが、まだ回復半ば。

仕事があるというのに、困ったことでござる。

きのうのモーニングショーでも放送しておりましたが、「au、ローソン、HIS、昭和シェル」一見何の関係もない会社ですが、これらの共通点は何か、皆さんご存知か?

そう、これらすべて新電力なのです。

つまりは4月スタートの「電力自由化」で、電気事業に進出する会社でござる。

ほかにも楽天や東京瓦斯などなど、全国で200社が電力会社として新規参入するという。

これまで地域ごとにわずか10の電力会社に牛耳られてきたのがニッポンの電気の小売りだ。

他の先進国では次々電力が自由化されてきたにもかかわらず、我がニッポンでは長々と寡占状態が続いてきた。

その弊害は、諸外国に比べて高止まりする電気料金に象徴される。

また、寡占状態ですから電力会社は超安定企業で、ここに勤めることは、ある意味、超エリートでもありました。

そして、そもそも競争がないわけですから、殿様商売だ。

加えてあの悪名高い「総括原価方式」でしたから、経費が増えれば増えるほど利益が上がるという、一般の会社では考えられない大儲け。

だから、原発建設にかかわる土木・建設から、警備、配管、広告・宣伝に至るまで、電力会社はほぼ言いなりで発注してきたわけだ。

おかげさんで、電力会社に出入りする業者は、一般より2割は高い金額で仕事を受注してウハウハだったという。

大儲けできたわけですから、電力会社さまさまでござった。

そのツケは、電気料金にしっかり跳ね返ってきておった。

そんな旧態然とした地域独占の電気が、いよいよ4月から自由化され、様々な業種が新規参入するわけだ。

電気とガスのセット販売や、電気と携帯のセット販売などなどが、次々出てくるようだ。

一方、電力自由化によって、消費者である私たちの電気代は、どうやら安くなる。

日経新聞によると新市場は8兆円規模だそうな。

でもってモーニングショーによると、月額8000円以上の電気代を支払っている一般家庭の場合は、新電力の方がお安くなるそうな。

ほぼすべてLED化した我が家は、ちょうどこのあたりの電気代ですので、微妙なわけ。

ですが、おぢはトットと新電力にいたします。

そう、我が家は「原発を所有する北電」の電気は買いたくもない。

北電の電気代が、仮に新電力より安くなったとしても、原発由来の電気は気分が悪いゆえ、新電力に移行するのです。

電気代だけでなく、選択肢が広がることで、太陽光だったり、風力だったりに由来する電気が買えるというのがたいした嬉しいわけだ。

これで発電と送電が分離される「発送電分離」が完全に行われれば、さらにさまざまな選択肢が広がることも考えられる。

ことほど左様、自由主義経済は多少のリスクはあるけれど、消費者にちゃんと恩恵がある。

2011年の大震災をきっかけに動き出した電力自由化、まことにけっこうでござる。

ともすれば、「統制経済」に向かっておるような怪しい安倍政権の経済政策を見ておると、電力自由化は一筋の光ってな気もしてくる今日この頃でござる。