午前7時の気温はマイナス19度。
ご当地はこの冬一番の寒さとなりました。
晴れておって、雪も降ってませんです。
写真は2月5日~14日の日程で開催される「小樽雪あかりの路」でござる。
さて、
日銀の黒田総裁が初の「マイナス金利」を打ち出しました。
黒田バズーカが炸裂し、世界が驚くサプライズでござった。
日経新聞も「サプライズという点では百点満点の衝撃だった」としておる。
続けて「だが、脱デフレの効果への疑問や、異例の政策の副作用への懸念は拭えない。持続的な株高効果を疑問視する市場関係者からは、今回温存した『切り札』に早くも関心が移っている」とか。
ようは市場の関心が、次に何か切り札があるのか、もしくはないのか、ってことに向かっておるという。
マイナス金利の「次」がないとしたなら、「株はもうこれまで!」となるし、まだ次の手があるとしたら「株はまだ買える」となる。
そんなことらしい。
「ある国内運用会社のファンドマネジャーは『今回の決定の円安・株高効果は、もって3日ぐらいでは』と冷めた見方を示す」意見もある。
毎日新聞電子版によると、外国メディアの反応も様々だ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「黒田総裁が、デフレとの闘いで引き続き大胆で創造的であることを示したが、彼の力の限界に達しつつあるとの不安もかき立てるものだ」
英紙フィナンシャル・タイムズは「決定は、日銀がインフレを2%にするため積極的に行動する意志を改めて示すもの」
英国放送協会(BBC)はサプライズ効果で株価が上昇したことを伝えたものの、「企業が必要としているのはお金ではなく投資機会であり、必要なのは金融政策でなく構造改革だ」
…ってな感じ、受け止め方があれこれ違う。
そんなことで日経平均株価も率直に反応して急上昇、かと思えば急降下する乱高下となったのでした。
これについてはダイヤモンドオンラインがていねいに説明しております。
つまり「マイナス金利は、銀行が日銀に預ける当座預金で、利息をつけず逆に手数料を課すことで、実質的に金利をマイナスにする(つまりお金を預けると目減りする)もの」なのだそうな。
「銀行が日銀に預ける当座預金の金利がマイナス」ということらしい。
そして、その一部だけがマイナスなのだそうだ。
一部とは、当座預金を3種類に分けて、このうちの「金融機関が預金額の増に応じ積み立てを義務づけられる分や、東日本大震災復興支援のための資金供給関連はゼロで、これ上回る分(政策金利残高)についてマイナス0.1%とするものだ」そうな。
あんまりよくわかりませんが、とりあず、一部だけがマイナスってことで、まだあれこれ余裕があるらしい。
ただし「多くの識者の間で一致している見解は『とりえあずサプライズではあったが、過去2回の緩和策に比べればインパクト不足』」(小玉チーフエコノミスト)だという。
効果はあんまりないってことだ。
記者会見の当初は、びっくりポンのマイナス金利で、株価は急上昇したけど、冷静に考えれば「たいしたことないじゃん」って株価が急降下したってことだ。
黒田バズーカの神通力、そろそろ限界ってことらしいですから、この先は株安に円高、ってことになるやもしれません。
メッキが剥げてきたアベノミクス、そろそろ正念場でござる。