午前6時の気温はマイナス5度。
ようやく夜が明けてまいりました。
外は雪が残っておるので、ほやっと明るい。
しっかり明るくなるのは午前6時半近くになってからだ。
冬至まで、まだまだ日が短くなると思うと、気持ちがど~よんとしてしまうおぢなのでござる。
そんなこんなのきょうは、日中の気温が7度まで上がるそうで、午後からは雨も降る。
ただし、11月らしい気温も日曜日までで、来週は一気に冷え込んでくるそうです。
写真のご当地の人気スキーエリア、ニセコグラン・ヒラフスキー場も23日オープン予定でござる。
さて、
異例の対談でござる。
トランプ次期大統領と安倍首相がきょうニューヨークのトランプタワーで会談したそうです。
就任前の次期大統領と現役首相の会談は極めて異例じゃ。
しかも19日には現職大統領のオバマとも会談する予定だそうな。
現職と会う前に、次期大統領と会うわけですから、相当危機感を持ってるような?
外務省が慌てて人脈を築いておるそうだから、さもありなんってことだ。
もしくはトランプに「憲法改正の外圧」でも期待してのことだろか?
次期大統領に詣でてから、現職オバマに会うのでは、オバマもいい気はしないとは思いますがね。
安倍首相としては、米軍駐留費問題とTPPの2つを話し合いの焦点にしたいのでしょう。
「米軍駐留費」について、双方が対立することにはなりにくい気がしますけど、TPPはどう考えてもムリ。
そのTPPには「ISDS条項」というのがあります。
英語の「Investor(投資家) State(国家) Dispute(紛争) Settlement(解決)」の頭文字の略称だそうです。
「投資家と国家の紛争解決」とされていますけど、これがクセモノじゃ。
投資対象の外国で紛争が生じた場合、「外国の投資家が相手国に対して直接損害を請求できる」わけ。
カナダとメキシコでは、ISDS条項で46件の提訴があって30件は米国企業が原告だ。
そして、米企業は両国から多額の賠償金を勝ち取った例がいくつかあるという。
メキシコはとんでもない金額を請求されたりしておる。
だからニッポン国内でもこの条項への不安があるわけだ。
ところがぎっちょん、トランプさんをはじめアメリカ国内にもこの条項への不安があるのだそうだ。
だからトランプさんもTPPには反対なのだそうな。
つまりは、世界第3位の経済大国日本の企業から、アメリカ政府が訴えられたらヤバイ、とトランプさんも考えておるのだそうな。
それになんといっても、TPPでは域内の「労働者は全てビザなしで自由に就労可能」という。
今回トランプさんを支持した貧しい白人は「移民に仕事を奪われた」と怒ってるわけですから、域内の労働者が自由に働けるなんてことを許すはずがない。
ついでながら、安倍首相は「TPPの経済効果は約14兆円」とか申しております。
その中身ですけど、まずは農水産物の生産額がいきなり2100億円減少するというからまずは呆れるわけです。
この先が凄いのですが、このために農水産業の人々が離職したり、首になったりして、労働力が流動化し、新たに80万人の雇用が生まれるというのです。
でもって、約14兆円の経済効果が生まれるというからハァ?って話なのだ。
TPP交渉に参加する前の2013年3月にも政府は試算をしておって、こんときは「GDPの押し上げ効果は3.2兆円、農林水産物の生産額は3兆円減少」だったのです。
つまり以前は3.2兆円の効果しかない試算が、4倍の14億円に化けたわけ。
その理由というのが農水産業者の離職による労働力の流動化というのです。
いやはや、ニッポン国民、たいした舐められたもんです。
ま、トランプ大統領の登場で、TPPは完全にアジャパー。
ここはまずニッポン農業にとって、「たいしたいがった~」と申せましょう。
ついでながら読売新聞も、「TPP効果 甘い見通し」(15年12月25日付け)と報じておることを付記しておきまする。