午前7時の気温は零度。
ぽつぽつ雨が降ってます。
ずいぶん暖かい朝でござる。
薪小屋の屋根の雪が、つい先ほどきれいに落ちました。
今年塗った「ラク雪塗料」、多少なりとも効果があるような気がします。
来年は、我が家の屋根にも、この塗料塗ることにしようかしらん!?
さて、
年金を抑制する法案が、きのう衆院厚生労働委員会で強行採決されましたです。
ようするに「現役世代の平均賃金が下がれば年金額を減らす」内容だそうです。
年金財政が厳しいゆえ、なんとはなし「しょうがないのかなぁ~」と思うじーさん、ばーさんが多いのかもしらん。
しかし、よく考えてくださいな。
「100年安心」と言って、年金改革したのは2004年のことでござる。
こんとき公明党の坂口なんとかという厚生労働大臣が「100年安心にしていくという案を作ったわけでありますから、それに向かって政策努力を重ねていく」とか申してから、わずか12年。
年金はもう、ニッチモサッチモいかなくなったということか?
この当時、ニッポン全国の「グリーンピア・年金福祉施設・年金住宅融資」のデタラメが明るみになっておる。
年金福祉還元事業と呼ばれたこれら事業は、どれもこれもが関連する役人の天下り先としてつくられ、さらにどれもこれもが大赤字となった。
これらにつぎ込まれた年金資金は35兆9000億円ともいわれておる。
で、グリーンピアなどは軒並み建設時の100分の1といった紙くずみたいな値段で売却されて、これら施設は形式的には消滅した。
しかも、お役人は誰一人として責任は取らんかった。
こんときの年金35兆円があったら、どうなんだろ???
そして、年金が危うくなってきておる背景には、少子高齢社会の出現がある。
その少子高齢化、いつから始まったのか、皆さんはご存知か?
厚生労働省の上記資料によると、昭和50年代初め(1970年代半ば)のころというからおぢの青春時代のこと。
ついこの間から少子高齢化が始まったのなら、年金の減額も納得だけど、40年以上も前から始まっていたわけで、この間、政治は何してきたの?
国の在り方を調査研究し、対策を考えるはずの官僚は何をしてきたのかってことだ。
しっかり対策してくる時間はたっぷりあった。
そして少子化対策というものが、いまだに機能しておるとも思えない。
フランスなんかは人口増に転じてきておるというのにねぇ、、、
役人によるグリーンピアを筆頭とする年金の浪費、そして少子化対策を取ってこなかった政治の怠慢、これが年金の減額を生んだのではないのかね。
政治と役人の怠慢のツケを、高齢者がケツ持つ構造だ。
厚労省はこれまで「高齢化社会を控えて、年金システムは存続の危機にある」として、徐々に給付開始年齢を引き上げ、同時に給付額を引き下げてきておるのです。
かつては60歳から受け取れた年金は、今や65歳以上からだ。
おかげさんでニッポンの年金の世界ランキングは25か国中23位。
中国やインドネシアより下でござる。
与党は強行採決する前に、国民の皆さんにお詫びして「申し訳ないけど減額に応じてください」とお願いするのが筋ってもんではないのかね。
偉そうに強行採決してる場合か!!
…とおぢは思うけど、どうよそのあたり???