さっと雪の積もった朝、午前6時の気温はマイナス4度。
ちらちら雪が舞ってます。
予報によると日中の最高気温は零度だそうです。
いよいよ真冬日、午後から本格的に雪模様のお天気でござる。
さて、
APEC首脳会議がペルーの首都リマで開かれておる。
そこできのう、日ロ首脳会談が開かれた。
北方領土返還について、ニッポン国民の期待がグッとかかるわけですが、どうやらこれ、アジャパーらしいですわ。
原因は、トランプさんの当選だ。
なにせアメリカとロシアは、これまでシリアとウクライナ危機をめぐって「新冷戦」状態だった。
だから米ロの対決構造にくさびを打つ意味で、日ロ関係を良好に保つことがロシアにとっては喫緊の課題だった。
一方、我がニッポン政府は、この機に乗じて日ロ平和条約を結び、経済面の協力をグッと前面に押し出して、北方領土返還を成し遂げたい考えだったのよ。
その時点で日ロ双方、思惑は一致しておったです。
でニッポン政府は「ハバロフスク空港の新ターミナル」「港湾整備」なんかのインフラ振興。
大型の「風力発電事業」「植物工場」に加えて海底ケーブルによる「日ロ送電網の整備」などなど…
経済協力というニンジンをぶら下げて、なんとか北方領土返還につなげたかった。
ところがここへきてトランプ大統領の誕生でござる。
トランプさん、そもそもプーチンさんが好きらしい。
ってことで、「新冷戦」は一転、雪解けの気配なのじゃ。
米ロ関係は劇的に改善しそうなわけで、こうなるとロシアにとって日ロ関係なんぞ、ほぼどうでもよくなってきた。
ってことで、プーチンさんは支持率低下を招く北方領土返還なんぞ、先送りした方がいいってことになる。
「風が吹いて桶屋が儲かる」みたいなもんで、米ロ雪解けで北方領土が遠ざかるわけ。
そこでいま危惧されておるのは、ロシアによる「食い逃げ」。
領土返還によだれを垂らしておることを見透かされ、いいだけ経済協力させておいて、ロシアにおいしいとこだけ食い散らかされる可能性が出てきたってことだ。
12月15日安倍首相の地元、山口県長門市での日ロ会談、たいした期待があったけど、進展なしに終わるわけだ。
そもそも「外交がヘタくそ」なニッポン、北方領土は戻らず、経済協力だけむしり取られる可能性大と申しておきましょう。
ついでながら話は変わりますが、オバマに5万円のパーターを贈った安倍首相だけど、トランプには10倍、50万円のドライバーだそうな。
単なるベンチャラか、それとも極右同士、気が合うとみるべきか。
どうなんだろ???