午前6時です。
きのうもそうですが、梅雨空のようなお天気です。
気温は20度ありますが、空気が湿っぽい。
30度を超える夏らしい日は、日曜日からだそうな。
さて、
上記グラフは「全世界の電源別の発電コスト(新設案件、助成なしの均等化発電原価)」だ。
出典は、アメリカの投資銀行「Lazard(ラザード)」が去年11 月に発表した資料。
原発のコスト、太陽光発電の4倍近い高コストになったもうたのです。
こんなにも原発のコストが高くなった原因の一つは、福島第一原子力発電所の事故だ。
この事故によって、安全対策の強化が求められるようになり、新設する原発はもちろん、既存の原発も対策を余儀なくされ、コストは急増した。
だから安倍さんがアベノミクスの柱として世界中に「原発を輸出」しようとしたけど、すべてアジャパー、あっさり全滅したのはムリがない。
世界の流れはというと、もう原発なんぞという「過渡期のエネルギー」から再生可能エネルギーへと完全にシフトしておったのだ。
さらに去年北海道で起きた「ブラックアウト」で明らかになったように「一極集中型発電」は大きな問題を抱えておる。
どう考えても地域分散型の小規模発電が圧倒的に安全なのだ。
そんなこんな、コストが高い上に、放射性廃棄物の処理もままならない原発では、もはや、どもこもならんのです。
きのう東京電力は、福島第二原発の1号機から4号機まですべてを廃炉にすると福島県知事に伝達したそうだ。
古い原発にコストをかけて、新基準の安全対策をしても、たいした運転期間が望めないから「やーめた」ってことだと各紙伝えておる。
福島県では、これで福島第一原発と合わせて10基が廃炉だ。
これからは、ニッポン国内のあっちでも、こっちでも、原発が廃炉となる可能性が高い。
30年とも40年ともいわれる廃炉作業という「新産業」がニッポン中で創出されるのでしょう。
去年6月末の時点で、全世界で約 170 基の原子炉が運転を終了したそうだ。
その中で廃炉を終えた原子炉は去年3月末の時点でわずか19 基だという。
そんなことなので、ニッポンは廃炉技術を磨いて世界に進出する手もある。
ヒロシマ、ナガサキの被爆国で、フクシマを体験した我がニッポン国、世界に貢献するのは廃炉技術だと思うね。
フクシマで培った技術を輸出すれば、「原発輸出のアベノミクス」よりはるかにニッポン経済に貢献できると思うけど、どうよそのあたり。