おぢのニセコ山暮らし

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高コストの「原発」は前世紀の遺物、廃炉産業へシフトだと思うけど…

2019年07月25日 | Weblog

午前6時です。

きのうもそうですが、梅雨空のようなお天気です。

気温は20度ありますが、空気が湿っぽい。

30度を超える夏らしい日は、日曜日からだそうな。

さて、

上記グラフは「全世界の電源別の発電コスト(新設案件、助成なしの均等化発電原価)」だ。

出典は、アメリカの投資銀行「Lazard(ラザード)」が去年11 月に発表した資料。

原発のコスト、太陽光発電の4倍近い高コストになったもうたのです。

こんなにも原発のコストが高くなった原因の一つは、福島第一原子力発電所の事故だ。

この事故によって、安全対策の強化が求められるようになり、新設する原発はもちろん、既存の原発も対策を余儀なくされ、コストは急増した。

だから安倍さんがアベノミクスの柱として世界中に「原発を輸出」しようとしたけど、すべてアジャパー、あっさり全滅したのはムリがない。

世界の流れはというと、もう原発なんぞという「過渡期のエネルギー」から再生可能エネルギーへと完全にシフトしておったのだ。

さらに去年北海道で起きた「ブラックアウト」で明らかになったように「一極集中型発電」は大きな問題を抱えておる。

どう考えても地域分散型の小規模発電が圧倒的に安全なのだ。

そんなこんな、コストが高い上に、放射性廃棄物の処理もままならない原発では、もはや、どもこもならんのです。

きのう東京電力は、福島第二原発の1号機から4号機まですべてを廃炉にすると福島県知事に伝達したそうだ。

古い原発にコストをかけて、新基準の安全対策をしても、たいした運転期間が望めないから「やーめた」ってことだと各紙伝えておる。

福島県では、これで福島第一原発と合わせて10基が廃炉だ。

これからは、ニッポン国内のあっちでも、こっちでも、原発が廃炉となる可能性が高い。

30年とも40年ともいわれる廃炉作業という「新産業」がニッポン中で創出されるのでしょう。

去年6月末の時点で、全世界で約 170 基の原子炉が運転を終了したそうだ。

その中で廃炉を終えた原子炉は去年3月末の時点でわずか19 基だという。

そんなことなので、ニッポンは廃炉技術を磨いて世界に進出する手もある。

ヒロシマ、ナガサキの被爆国で、フクシマを体験した我がニッポン国、世界に貢献するのは廃炉技術だと思うね。

フクシマで培った技術を輸出すれば、「原発輸出のアベノミクス」よりはるかにニッポン経済に貢献できると思うけど、どうよそのあたり。