おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

年金が目減りするシステムが「マクロ経済スライド」by池上彰

2019年07月28日 | Weblog

午前6時を回りました。

気温は21度あって、夏真っ盛りです。

ただし、ただいまのお天気は冴えない曇り空。

予報によると、きょうは朝晩晴れのお天気で、日中の最高気温は27度だ。

熱中症に注意が必要だとか。

今日は、あとわずかになった薪割りを終えたいのですが、どうだろか???

さて、

今週号の週刊文春「池上彰のそこからですか!?」はご覧になりましたか?

表題は「マクロ経済スライドとは?」だ。

基本、おぢが指摘したように「マクロ経済スライド」は実際、年金が目減りする仕組み。

受け取る年金は目減りするけど、年金制度そのものは破たんせず維持される。

ようは「制度が100年安心」ってことで、国民生活が100年安心ではないということだった。

でもって、池上さんは具体例を示しておる。

記事によると「安倍政権は、物価上昇を2%にすると公約しています。まだ実現していませんが、もし2%上昇すると『スライド調整率』分を差し引いて(年金の)支給額を決定します」

「つまり支給額は2%の上昇より低いので、手取りは目減りします」とある。

ようするに、物価上昇率に「絶対に届かないシステム」で、実質的に目減りしてしまうのが「マクロ経済スライド」だ。

しかし問題は、かつての年金が「物価スライド方式」だったってことだ。

これは物価が上昇すると、これに合わせて支給額を増やすという、「まっとうな年金のあり方」だったのでした。

これが「制度維持」の名目で改悪された。

今年度はこの「マクロ経済スライド」が実施されたそうです。

2018年の賃金上昇率が0.6%とプラスだったためだ。

で、どうなったかというと、賃金上昇率の0.6%からマクロ経済スライドで0.5%を差し引いて、0.1%年金は上昇した。

厚生年金のモデル世帯で、年金は月額227円増えたけど、実質は0.5%目減りした。

年金生活者は、手取りが増えたと喜んでいる場合ではないのです。

これが2%や3%、さらにインフレになったりすると、物価にスライドしないわけだから、事実上ドンドン目減りしていくのがニッポンの年金なのだ。

これを自慢げに国会で説明する安倍総理、ちゃんとわかって言ってんだろか? 

わかって言ってんなら、国民に対してまことに失礼、相当噴飯ものなのだと申しておきましょう。