nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

ケアマネジャーに笑顔をもたらす会社です
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困難な事例の1つから考える

2007-10-09 19:26:55 | ケアマネジメント
最近耳にしたケアマネジャーの事例が示唆に富む内容であったので紹介をする。

介護保険のサービス利用に該当しないのだが、トイレの掃除を依頼する利用者で、かなり以前から行政などへ要望をしていたことで有名な利用者の担当に新しくなったケアマネジャーの事例です。

やはり難しい利用者という気持ちがあり引継ぎで訪問のときは緊張感であったけれど、訪問し一通りの挨拶もどうにか行なえた、その時に新しいケアマネジャーはトイレのことが気になり、トイレを見たらばやはり汚れていて用を足すには困難な状態と判断し、トイレの掃除を行なってくれる事業者を探し、何とかトイレの掃除をしてくれることになった。
次にトイレの形状・和式だとどうしても汚れ易いこともあって住宅改修で腰高便座を検討し、行政に相談をしたところ、行政の担当者はあそこは腰高便座程度の改修では問題解決にならないからと、大規模な改修を逆に提案されたという。
行政の担当者はまたトイレ掃除の要望かと思ったら思いもかけず住宅改修の相談であったので、担当者は驚いたらしい。

しかし、逆に行政の担当者から大規模なトイレ改修を提案されたケアマネジャーも驚き、この話を利用者にしたら信用されなかったらしい。
その後、改修が行なわれ利用者の態度も少し変化し協力的になったという事例。

ここから見えること
1、利用者も行政も事業者も本当は対応を模索していたこと
2、新しい担当のケアマネジャーになるなど変化が加わると事例も変化すること
3、先入観を持ってことにあたると他のことが見えないこと
4、偶然成功した事例にとどまらず、対応法が確立しなければならないこと
5、事例の集積が行なわれ、他の参考となる方法を確立すべきこと
ということを思う。

そのためには
現場に埋もれた状態のケアマネジメントから検証するという視点ももてるよう意識付けできる体制をもつこと
事例を集積して成功事例を導入し失敗事例からは学ぶという体制をつくること
そしてそうした事例を広く公開する制度を創ること
が必要。
当社が複数のケアマネジャーの居宅事業所体制を考えているのも、複数の居宅事業所を構想しているもの以上の理由による。
複数の事例は問題解決の手助けになり、失敗することを未然に防ぎ成功に導くことに役立つ。
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