心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

今日までの自分と明日からの自分

2013年09月03日 | 音楽セラピー

自分のDNAを残すために

男性も女性も

より魅力的でありたいと願い

そして、なろうとします。



何か格別な功績をあげて

後世に自分の名を残そうとする気持ちも

同じところからくるものかもしれませんし、



卒業、転校、転職、引越し

自分がその場所から離れたとしても

誰かの記憶に

笑顔の自分を留めておいて欲しいと

思ったりするのも

同じ気持ちからくるものかもしれません。



私達は、自分のDNAを残すため、

自分の名を残すため、

だれかの記憶に自分を残してもらうために

程度の差はあるにしろ

特別な存在でありたい欲求を持っているものです。



成長し、両親以外の人と接する機会が増えるに連れて

自分は、さほど特別な存在ではないのではと

感じ始める時期を迎えます。



そして、

自分に不安が芽生え、

心のどこかで怯えます。



ある人は、

自分が特別な存在であるように装い振舞おうとします。

ある人は、

特別な存在になろうとして汗を流します。

ある人は、

自分を演じたり、自分の一部だけで人と交わります。

ある人は、

人を頭で信じようとし、

ある人は、

人を警戒し遠ざけます。



ある人は、

自分が求めているものを遠くに眺めながら、

ある人は、

自分が求めるものを手に入れ、失い

その時を生きます。



自分は特別な存在になりたい。

この気持ちを持つことは、本能的なもので

何もおかしくはありません。



しかし、そうではないと感じる自分が

まるで、いまにもエンジンが止まってしまう

飛行機であるかのように

怯え、焦り、不安を覚えているとしたら

話は別です。



私の施療経験では、

その人が何かの成功を得ることによって

苦悩の表情が消えることよりも

まずは、

今までの自分、今の自分にOKを出すこと。

OKを出せる自分であることに気がつくこと。

それによって

苦悩の表情が消えることの方が、

圧倒的に多いのです。



そんな結果を目にすると

今日までの自分がどうであれ、

今日までの自分を受け止めなければ

明日からの自分を抱きしめることは

できないのではないかと

思ったりするのです。






催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

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