「もう描けない。」と言う心の声を聞いても
とにかく描きなさい。
そうすれば内なる声は、聞こえなくなる。
と、ゴッホが言っていたらしい。
これと同じような意味を持つ言葉を
自己啓発系の方々は
成長や成功のための秘訣として
取り上げていそうですが。。。
このような種の言葉を
何度も聞き、何度も説かれ、
であるのに
その言葉を自分のものとして取り込めず、
確かにいい話だなあ、いい言葉だなあで
終わってしまう。
そうであったとしても
「今回は奮発してお賽銭を500円も入れたのに
願いを叶えてもらえなかった。」と
神社にクレームをいれたりしないあなたであるなら
自分を責める必要など全くありません。
このような、
力づくに心の焦点を変えることで
心に決定的な影響力を発揮するのは
ごく一部の人であり、
一時的な効果を期待する場合には
もう少し多めの人に効果を期待することが
できるかもしれません。
心の中からアブクのように湧き上がる
迷いや疑い、やる気のなさや諦めようとする気持ちを
冷たい水で顔を洗ったり、
顔をブルブルと振るって気持ちを立て直すことよりも
効果を期待しても良いように思います。
しかし、
都合の悪い気持ちを無視をして
都合の良い気持ちだけに焦点を合わせるといった
強引な手法が過ぎると
例え、それによって
どうにか成果を上げることができたとしても
その裏で精神が疲弊し
やがて、それは破綻します。
おそらく、絵を描くこと以外にも
同じように自分に言い聞かせ、
実践していただろうと思われるゴッホが
やがて、自分の耳を切り落とし
悪夢や幻覚を見るまでに
精神を疲弊させるまでに至ったことが
それを教えてくれています。
このことは
催眠の観点からも言えることで
被験者にとって都合の良い暗示だけを与えた時の
結果と同じです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計