心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

あれ?

2016年05月28日 | 雑感・愚見





男A

「恋のあのかんじ、忘れたよなあ。

せめて、もう一度だけでも思い出したいなあ。」



男B

「へえ~。」


男A

「だけど無理だろうな。」


男B

「へえ~、おれは覚えているけどなあ。」


男A

「ええええ、奥さんに、まさか浮気相手が。」


男B

「言っている意味が分からないけど。

あれってこうだよなあ。」



と言いながら

男Bは、グラスの水滴で濡らした指で

テーブルに恋という漢字を書いた。



実際にあったバカみたいな話。



このような

自分が伝えようとしたことが

相手に違って伝わることや


相手からの発信を

自分が違って受け取ってしまうことは

珍しことではありません。



そのことに

最終的に気が付くこともあるでしょうし、

全く気が付かないまま

自分が違って受け取ったことを事実として

自分の中に持つこともあります。



確かな根拠や確証がないまま


あの人は、自分のことを良く思っていない。

あの人にとって私は、いてもいなくても良い人だ。

あいつは、なんて身勝手な人だ。


のように結論付けることを

論理行動療法では

読唇術とかテレパシーとか

マインド・リーディングとか言うようです。



マインド・リーディングによって

否定的に受け取り

どうしようもなく辛い気持ちになったり、

重い気持ちになったりして

相手に対して気まずくなったり、



脊髄販社のように怒りを相手にぶつけて

相手の怒りを買い

関係性を悪化させてしまうことがあります。



これらの不快な気持ちは、

情報伝達がしっかりとなされていれば

持つことのないものだったかもしれません。



言葉や非言語は

情報伝達のツールとしては

非常に便利で優れたものですが、

完全なものではないことを

多くの人は知っているはずなのに

それを忘れてしまいがちです。



言語も文化も風習も違う人との

やり取りにおいては

発進側も受け手側も

それを忘れることがありませんが、



同じ言語、文化同士の方が

伝わるはずだ。分かるはずだで

それを忘れがちで

細かく、具体的に、しっかりと伝える働きかけを

怠ってしまいます。



仮に怠らなかったとしても

多くの人は

言葉のプロと同じ技量を持っていませんから



自分が伝えようとしたものが

ちゃんと伝わることの方が少なく、

自分が受け取ったものが

ちゃんと受け取れていることの方が少ないと

思っている位がちょうど良いかもしれません。




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