感情には、
快の感情と不快な感情があり、
快の感情は、その人の背中を押して成功を求めさせ
不快な感情は、その人にブレーキをかけて失敗を避けさせるための
心や身体からのメッセージです。
そして、
不快な感情が快の感情よりも
優位に働くように設定されています。
これは考えてみれば当然で
一つの例として、
昔、昔、あるところに
一人の男が獲物を探索中に
「おいしそうなマンモスがいるぞ。」
食欲を満たす。
喜び(快)
「でも、いまは、一人だ。」
一人で戦うことは危険だ。
怖い、不安(不快)
で、
快を優先する反応をして
行動をしたら
まず、パオーッてマンモスを怒らせて
ポテチンとあの世行き。
しかし、
腹減った。すぐ食べたいなあ。
でも、一人じゃ無理じゃな~い。
怖い、不安、(不快)
ここは慌てず、我慢して
仲間を呼ぼう。
で、
危険度合は下がり、狩りの成功度合いもアップして
生命を維持し、食料確保の目的をも達成。
もしかする大昔には、
快の感情を優先した
種族であるとか
変わり種の設定を持った者が
少なくなく生まれていたかもしれませんが、
そのような種族、性質をもったものは、
数多く生き残れませんから
自然と
不快な感情を優先するよう設定された
者同士の交配が多くなり、
快を優先するよう設定された種族や者達は、
次第に自然淘汰されて姿を消したと
考えてもおかしくないと思います。
ゆえに
今の私たちの心のシステムが
快の感情よりも
不快の感情を優先するようになっているのは
自然なことかもしれません。
ですから、
失敗の確率が相当高いと思われるようなこと、
危険率が相当高いと思われるようなことと
向き合った時に、
怖さ、不安、緊張を持ち、
ブレーキがかかるのは至極当然なことで
何ら恥ずべきことではありませんし、
むしろ、そうであるべきなのです。
しかしながら、
何らかの要因で
私達を繋ぎ、進化、成長させてきた
ブレーキが機能不全となっている
典型的なものとして、
ネット依存、ゲーム依存となり
勉学を疎かにしたり、仕事を疎かになったり、
学校に行かなくなったり
会社に行かなくなったり、
ギャンブル依存で
家庭を顧みなくなったり
金銭的に大きな問題を引き起こしたり、
がそうで、
この状態が続くと
快を優先した種族や者達が
自然に淘汰されたのと同じゴールへと
突き進んでいる状態です。
この状態から抜け出すためには
アクセルとなり得ている
偽の快の正体を知り、
真の快や安定を得るために
ブレーキを作動させるために
必要なものに心の焦点を当てる必要があります。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計