遅ればせながら
OSシネマズ神戸ハーバーランドで
和田になったアニメ映画「君の名は」を見てきました。
まるで男女の心模様の小説を読み聞かせ見せてもらったかのような
「秒速~」と「言の葉の庭」の2作品に心揺さぶられて以来、
新海誠監督のファンになり次の作品を心待ちにしていました。
なのですが、
今回の新作品「君の名は」の告知映像を見ると
夢の中で男女が入れ替わり設定が前面に出ていたので、
私が期待している種のものではなく
軽く楽しめるアニメのラブコメ的な作品になっているのではと
勝手に判断したことが
この出足の遅さになりました。
見終わっての感想は、
いや~完全にやられました。
映画が始まる前に後ろの席の方から
「私これで3回目。」と話す声が聞こえてきましたが、
その気持ちにも十分共感できる作品でした。
今までの作品と同様の男女の気持ちの交錯が
見事に描かれていたのはもちろん
これまでの作品以上に何気ない一つのシーンと思われるものが
全体の物語の理解を深めるためのものであったり
物語において後々重要な意味を持ったり
新海誠監督の作品の特色のモノローグで使われる言葉の見事さであったりと
無駄なシーンが全くないような感じで
相当の作り込みを感じさせられました。
ただ上映開始があえて毎週放映されるアニメのような構成にしたことに
どのような考え意味を持たしていたのか興味深い謎のままです。
この作品も以前の二つの作品と同様に
2度、3度と見ることになるのは間違いありません。
いや~素晴らしかったあ。
DVDで見る前に映画館の大画面で一度見ておいて良い映画だと思います。