清盛塚の近くにある真光寺は、
時宗の開祖・一遍上人が亡くなった由緒ある寺で、
一遍上人の廟所があります。
一遍上人は、
自分の寺を持たず、最低限必要なものだけを持って
念仏を唱え、踊り、念仏札を配り、
諸国を遊行し続けた人です。
一遍上人 空也上人
一遍上人が師と仰いだのが空也上人で、
一遍上人の名前とか、右上の空也上人の立像は、
教科書かどこかで見た記憶があると言う人も
多いのではないでしょうか。
真光寺 大檀林の碑
檀林(だんりん)は、
仏教寺院における僧侶の養成機関、学問所のことだそうです。
通用門にある石碑
真光寺境内
本堂
鐘楼堂
観音堂
建物が全体的に新しいのは、
戦災や震災で被災したからかもしれません。
光明殿
平清盛公 御膳水の井戸
平清盛公が当寺に弁才天を勧請した時に、
僧がこの井戸の水でお茶をたてて献上したとの
立て看板の説明書きがありました。
清盛公が飲んだ水と言うよりも
そんな昔からある井戸ということの方に
付加価値があるような気もするのですが。。。
御詠歌碑
無縁如来塔
一遍上人御廟所
五輪塔のある玉垣内は、文化財として県史跡に指定。
扉にある「折敷に三文字」
一遍上人が開祖の時宗の寺紋の「折敷三文字」(おしきにさんもじ)
一遍上人御廟所 五輪塔
時宗は、太鼓や鉦をならして踊りながら
念仏を唱える「踊念仏」が有名で、
踊り念仏を元に盆踊りや阿国歌舞伎などが
生まれたそうです。
京都、奈良は別格にしても
こんなに身近な所にも
歴史的に楽しめる場所があったとは
これまで知らなかったんですよね。
何とはなしに近所の散策を思い立ち、
その結果、それまでさほど興味が無かった
平清盛に興味が湧き、
新たに楽しめる要素が加わりました。
まいったな。これじゃ日本国中、
楽しい場所ばかりじゃないか。