心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

相国寺

2018年11月07日 | 名所めぐり(京都)

 

廬山寺を出て、次の目的地の相国寺を目指して歩きます。

 

相国寺は、応仁の乱の史跡として外せない寺院で、

廬山寺から北へ歩いて15分位でしょうか。

 

 

 

京都御苑 石薬師御門

 

 

 

 

京都御所参観に心惹かれているのか、

御苑内にちょっとだけ足を踏み入れました。

 

 

 

相国寺 総門

 

相国寺は、臨済宗相国寺派の大本山で

京都五山の第二位に列せられています。

 

ちなみに、

第一位は、天竜寺。第二位が、ここ相国寺

第三位は、建仁寺。第四位は、東福寺。

第五位は、万寿寺。

別格として、南禅寺。となっています。

 

室町時代、第三代将軍の足利義満によって創建され、

金閣寺や銀閣寺は、相国寺の山外塔頭なんですよね。

 

 

 

放生池(ほうじょうち)

 

相国寺は、11年間続いた応仁の乱で

細川勝元の東軍が本陣を構えた場所で、

最も激しい戦とされる相国寺の戦いの場所となり、

この放生地にはおびただしい東軍、西軍の

武士達の遺体が浮かんだと聞いています。

 

 

 

境内

 

ずっ~と奥に白い建物の庫裡が見えます。

現代の相国寺の境内もかなり広いですが、

相国寺関係の方が言うには、

応仁の乱の当時の敷地と比べると、

現在の敷地は、36分の1の広さだそうです。

 

現在の敷地の36倍って、

信じがたい広さなので上手くイメージ出来ません。

煙草の箱の何個分?東京ドーム何個分?

おそらく北海道と同じ位の広さだと思うのです。

 

 

 

法堂 前庭園

 

禅寺は、総門、三門、仏殿、法堂、方丈等の

重要な建物が一直線に並ぶように配置されているのですが、

現在の相国寺には、法堂の前に有る筈の三門と仏殿は、

消失してではなく、焼失してありません。

 

 

 

法堂(はっとう) 【重要文化財】

 

1605年に再建された相国寺の法堂は、

日本最古の法堂建築です。

 

応仁の乱では、ここ相国寺だけでなく、

南禅寺、永観堂、妙心寺、建仁寺、伏見稲荷、

世界遺産となっている清水寺、天竜寺、仁和寺等、

その他にも多数の寺院が、

戦火に巻き込まれて焼かれています。

 

応仁の乱は、突っ込みどころ満載の大きな戦で、

例えば、関ケ原の合戦の途中で、

東軍の総大将の徳川家康が、

「俺、東軍の大将やめて、今から西軍の大将になるわ。」

なんて訳の分からないことをやる訳はありませんが、

応仁の乱では、そんな馬鹿なことが起きたんですよね。

 

応仁の乱は、家督争い、後継者争い、貿易の利権争い等、

全国の武将達の思惑が違う争いが絡み、

もう誰と誰が、何のために戦っているのか

ほんと分からない破茶滅茶な争いと化し、

 

困ったちゃん達の最大級の極みが、

東軍の総大将を務めていた足利将軍の弟が

ヘソまげて「俺、降りた。」で、

しばらく姿を消したかと思えば、

西軍の総大将として合戦に復帰です。

 

 

 

洪音楼(こうおんろう)

 

11年間も継続した応仁の乱(1467年~1477年)から

約100年経過した京都に織田信長が

上洛した時(1568年)に、

その荒廃ぶりに驚いたと記録があるようです。

 

約100年間も本格的な復興ができずに

ほぼ放置状態になっていたようで、

そのダメージは相当なものだったようです。

 

信長、秀吉、家康が京都の復興に尽くしたことで

現在の京都の歴史的建造物があるようです。

 

 

 

手水舎(ちょうずや)

 

 

 

弁天社

 

参道を挟んだ向こう側に法堂があります。

 

 

 

法堂 横側

 

 

 

 

相国寺の敷地内を近所の住民らしき人が

生活路のような感じで通り抜けしていた姿を見かけたので、

確かなことではありませんが、

特別公開期間外でも伽藍の建物は

外側からなら観ることが出来そうです。

 

 

 

相国寺 庫裡(くり)

 

庫裡の横で特別公開の参拝受付をすまして、

法堂の内部、方丈庭園、開山堂庭園の拝観に向かいます。

 

最初は、法堂の内部の拝観で、

内部の撮影は禁止となっているので

残念ながら写真はありません。

 

吹き抜けのような高い天井を見上げると、

八方睨みの龍が描かれていて、

床に示された特定の位置で手を叩くと、

天井図の龍の鳴く声が聞こえる

「鳴き龍」となっています。

 

「バシン!」「クェ~~ン」

「バシン!」「クェ~~ン」

 

私の柏手を打った音に遅れて、

龍の鳴く声が法堂内部に響き渡ります。

 

泣き龍の仕組みは、

緩やかに湾曲している天井と固い床との関係で

音が反響するようになっているそうです。

 

鳴き龍も素晴らしいですが、

法堂の建物自体が圧巻の迫力があり、

「いや~凄かった!」

 

 

 

方丈庭園

 

 

 

「華頭窓(かとうまど)」または、「火灯窓(かとうまど)」

 

 

 

 

受付近くで庭園を撮影していると、受付をしてくれた方が、

「皆さんあちらの窓からよく撮影していますよ。」

と教えてくれました。受付の人GJ!(お気に入りの一枚)

 

 

 

 

方丈前庭は、白砂を敷きつめ禅の根本の教え「本来無一物」、

(執着すべきものは一つも無い。)を表しています。

 

 

 

 

まだ開門して直ぐのせいなのか、

ここ相国寺でも拝観者が少なくて、

お陰でゆったりと拝観も出来ましたし、

色々なポイントから撮影も出来ました。(ボツ写真も多し)

 

 

 

方丈庭園 勅使門と法堂

 

 

 

 

白砂の白に苔の緑がアクセントとなり、

白砂の白が一層映え、苔の緑も一層映えて見えます。

 

 

 

方丈「観音菩薩」

この観音菩薩の絵に近づいて観ると

通常の絵のような線で描かれておらず、

総て観音経の経文の細かな文字を連ねて描いています。

 

 

 

方丈「白像図」

 

 

 

方丈西庭園

 

 

 

 

 

 

裏方丈庭園 杉戸絵

 

 

 

裏方丈庭園【京都市指定名勝】

 

 

 

 

細長い庭園の真ん中の谷に枯流(かれながれ)が通っています。

枯山水は、白砂で池や海等を表現していますが、

ここは岩や細かな石と木々とで枯れた川を表現しています。

 

方丈正面の前庭ではなく、

方丈の裏(北側)にある庭園が

京都市指定名勝となっているのが面白い所です。

 

 

 

坪庭

 

方丈の東側には、このような坪庭がありました。

方丈庭園の次に開山堂庭園に向かいます。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


投票ボタン

blogram投票ボタン