1996年 インドで行われた選挙で
ある候補者が自分の名前を教え込んだオウムを
選挙区内に放って連呼させた。
選挙では名前を憶えてもらうのは
重要と候補者は述べたそうです。
悪名は無名に勝る。
何て言うように候補者は名前を憶えてもらうことは
重要なのは間違いないのですが
名前を教え込んだオウムが
自分達の思うように名前を連呼してくれるかどうか。
効果を上げるほど上手く行くには、
かなりのオウムが必要となるはずなので
簡単なことでは無いようにも思えます。
しかし、
オウムに名前を呼ばせることはダミーの目的で
話題性を呼ぶことに真の目的があったとするなら
大成功したと言えるのではないでしょうか。
テレビ番組なんかで司会進行を務める者が
あえて自分が悪者となり変な反対意見を述べて
ある党の候補に否定させることで
単にその候補者が考えを述べるよりも
効果が高くなるのを狙っているようなのも………
ダミーの裏側に隠された目的は、
より目的を果たしやすくなることが多くあります。
表の目的、名前を売ることに関してですが
前にも書かせて頂いたと思いますが、
以前、知人が町長に立候補し、
その選挙運動に参加したことがあります。
その際に聞いたことで記憶に残っているのが、
候補者の名前を単純に連呼することは
法律で禁止されているとのことでした。
接触回数が増える程に親しみを感じる
ザイアンスの法則と言われるものとの
関係があるのではないかと思っています。
この法則は、ものすごく単純に言うと
1回で6時間デートするなら
2時間のデートを3回した方が
より親密になれるということです。
この効果は、対人だけではなくて
場所や物や耳にすることにも当て嵌まります。
テレビのCM等が長いCMを流さないのは
CM費用が高額になることもあるとは思いますが、
1分のCMを1回を流すより、
15秒のCMを4回流す方が
認知度や商品への親しみが高くなることを
狙ってのことだと思われます。
先ほどの選挙活動で候補者の名前を
連呼することが禁止されているのも
そうした人の心理を選挙から排除するためかなと
勝手に思っています。
ただし良い印象を少しでも持っていたり、
どちらでもないような場合に、
ザイアンスの法則が働きますが、
悪い印象を持っている場合には、
逆ザイアンス効果が働き、
嫌悪感が増していくことになるので
ザイアンス効果を狙う場合には、
悪い印象の種を排除しておく必要があります。
なので単純接触回数をただ増やせば
何とかなる訳でもないんですよね。