英国のチャーチル卿が可愛がっていた
赤茶色の毛色をした雄のトラ猫は、
第二次世界大戦中の閣議に
彼に連れられ何度も出席していたようです。
チャーチル卿は、かなりの動物好きで
犬、猫、狐、白鳥等を飼っていて
競走馬も多数所有していたようです。
なかでも猫が好きだったようで
私邸公邸を問わず必ず1,2匹の猫の姿があり、
電話で政治的な話をしている時にも
夕食時の時にも、首相就任の時にも、
最後の議会への登院の際にも
チャーチルの傍らには歴代の飼い猫の姿がありました。
政治判断を間違えば
英国が激震に見舞われるような
激動の時代にあって
英国の政治の中心にいた彼にとって
精神を和ませてくれる存在が
猫だったのかも知れません。
精神修行をして何事にも動じない心に
なんて言葉を聞くこともありますが、
逆に言うと
私達は何事にも動じない心に成るためには、
修行をしなければならないほど
簡単なことでは無いと言う意味にもなります。
何事にも心が動じなくなるのは難しくとも
そうしたその時、その時に
心を落ち着かせることは
まだやれるのではないかと思ったりします。
そして、心の中で処理をして
落ち着かせることが難しいようなら
チャーチルのように自分の外にある
何かを見ることで、何かを聞くことで、
何かに触れることで
心のざわつきを助けてくれるものを
探してみるのも良いのかも知れません。
それらが景色であったり、
誰かの声や音楽であったり、
ペットであったり、
タオルケットであったり、
縫いぐるみであったり、
アイドルや俳優であったり、
自分の健康や経済的に破滅に繋がらない
何かぴったりするものが見つかれば
しめたものです。