2001年
フランスで『火星に都市を建設する。』
との話を複数の人に持ちかけて
日本円で約980万円を騙し取った男が
逮捕されました。
フランスの法廷は、
犯人の男に懲役1年の刑を言い渡しましたとのこと。
日本で『遺産譲ります。』系の
トンデモ詐欺に引っかかる人がいる位なので
こんな荒唐無稽な話にも
騙される人がいるんだろうなと思ったら
火星都市計画ってのがトンデモ話ではなくて
実際の計画として公表されていたとは驚きました。
何かと話題に上るSpaceXのイーロン・マスク氏が
火星植民地化の計画を発表していたようですし、
2020年7月に日本から打ち上げられた
アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機『ポープ』が
2021年2月9日に火星周回軌道への投入に成功。
そして、そのアラブ首長国連邦が2117年までに
火星に都市を建設する計画を進めているとのことでした。
この計画が本当に進展するかどうか
実現するかどうかは別にして
火星都市計画を公表しているのが
有名なイーロン・マスク氏の話だし、
もう一つは、
アラブ首長国連邦という国家の計画の話なので
けっして与太話ではなくて
真剣な計画だと受け取りますよね。
騙された人が投資話としてお金を渡したのか
火星都市に住んでみたくて
お金を渡したのか分かりませんが
上の火星都市建設計画を
どこかで小耳にはさんでいたことで
真実に嘘を紛れ込ませる詐欺の常套手段に
コロッと騙されたのかも知れません。
詐欺を働く人ってほんとあれですね。
詐欺の土台に出来そうな情報を漏らさずキャッチして
土台の上に信じ込ませだけの絵図面を仕上げる能力って
凄いなと思います。
しかし、いくら完璧な絵図面を仕上げても
所詮嘘は嘘なのでどこかの段階で
嘘がバレることは決定しています。
嘘がバレるまでに出来るだけ多くの金額をせしめて
雲が暮れして詐欺が成功となるのですが
欲をかいて店を畳むタイミングを誤り
多くの詐欺師が逮捕されることになります。
詐欺話でもギャンブルでも株式投資でも
夢を追いかけるにしても見切る力が
大切と言うことなのかも知れませんし、
捕食者である詐欺師の獲物とならないためにも
外からやって来る美味しい話には、
必ずと言って良いほど毒があるので
情報の真贋を見極める目が必要になりますね。
身近な所で言えば
突然かかってくる電話での良い話なんてのも
全てを詐欺とは言いませんが、
電話の相手側にとって利益話であっても
受け手側にとっては利益にならないことが
かなり多いので要注意です。
とは言え情報力、智力、理解力、認識力等々を
有している私達人間がコロッと魚と同じ様に
疑似餌に食らいつかされてしまうのですから
人間心理を巧み突いた奴らの手法は侮れないんですよね。
そんな捕食者達が身近に迫ってきた時に
実は、木星の都市建築計画の投資話があるんだけれどと
逆に詐欺話を持ち掛けて………