今回の京都名所巡りも
前回の平等院と三室戸寺を訪れた時と同じく
四条河原町からの出発です。
前回と少し違っていることは
コロナ禍以前に数ある名所を一緒に巡っていた
友人が同行していることです。
東華菜館 本店
四条大橋の近辺で印象的な建物の一つは、
東華菜館 本店の建物。
建物だけを見れば中華料理よりも
洋食の方がマッチすると思いますが、
戦前は洋食レストランだったようですね。
建物内では日本最古のエレベーターが
現役で活躍中です。
レストラン菊水
嵐山の景観もそうなんですが
ここ四条大橋周辺の景観を観ると
ああ京都に来たなと実感します。
前回は、河原町から南下して
平等院、三室戸寺へと向かいましたが、
今回は、京阪本線の祗園四条駅から北上して
最初の目的地に向かいます。
岩倉川
叡山電鉄で北進し岩倉駅で下車して
岩倉川沿いに徒歩で北進。
山住神社(石座神社旧地)
この神社にあるのは本殿ではなく巨大な岩。
古代の磐座信仰に基づくもので
この山住神社にある巨石が神体となり
岩座(いわくら)神社と称されたのが
岩倉の地名の由来のようです。
京都岩倉 実相院門跡
岩倉川沿いに続く緩やかな坂道を
おっちらえっちらと歩いて到着したのが
本日の最初の目的地の実相院門跡。
実相院門跡 四脚門
実相院門跡の四脚門、御車寄、客殿は、
大宮御所『承秋門院の旧宮殿』から
下賜されたものです。
門跡寺院とは、皇室や公家の方々が出家して
住職を務めた寺院のことです。
実相院門跡の近くには、
500円札の肖像画になった岩倉具視公が
洛中から追放され幕末の3年間過ごした
岩倉具視幽棲旧宅もあるのですが
今回の訪問は見送ることにしました。
御車寄
玄関・御車寄
御車寄せの建物の老朽化で傷みが酷く
修理資金不足なのか
鉄骨や木材で補強しているようです。
建物内では時代が感じられる数々の襖絵、
実相院門跡の見所の一つの
床紅葉を観賞することが出来ます。
床紅葉(実相院門跡HPより)
床紅葉の室内空間は、
昔のまま時間が保持されていると言いましょうか、
神様が降り立つ場所と言いましょうか、
独特の雰囲気が感じられます。
残念なのが床紅葉を含めて
建物内の撮影が禁止されているんですよね。
こころのお庭
小川勝章氏監修のもと市民参加により作庭された
実相院の石庭『こころのお庭』で撮影はOK。
庭の石組みは日本を表現していて
3つの木のオブジェは、
大海原の波を表現しています。
枯山水庭園にドカンと据えられた木のオブジェは、
庭園の美しさを邪魔するどころか
個性的で美しい庭園へと押し上げています。
客殿
大宮御所『承秋門院の旧宮殿』から
下賜された客殿にも
つっかえ棒が施されていますね。
客殿の廊下から庭側に突き出たスペースは、
石庭を観賞するためだけのものではなくて
元々は、舞を舞う場所のようにも思えます。
山水庭園
実相院門跡には枯山水庭園の『こころのお庭』と
もう一つ山水庭園があります。
山水庭園 つくばい
奥書院
奥書院の廊下の奥の建物は、茶室のようです。
奥書院廊下
休憩スペースから観る山水庭園
私達が実相院門跡を訪れた
平日の午前中の時間帯には、
私達の他の拝観者は数人だけだったので
ゆったりと拝観することが出来たのは幸でした。
実相院門跡の敷地規模から考えると
拝観者の数が少し多くなるだけで
静かで落ち着けた拝観環境が
全く違ってくるように思われます。
午前6時半に神戸を出発して
四条河原町で軽く朝食をとったものの
実相院門跡に到着したのが午前10時過ぎで
拝観を終えたのがお昼前。
早くも拝観先が4ヶ所から3ヶ所になることが
決定的な状況となったんですよね。
時間の経過がホント速いなあ。