天気予報で連日傘マークが居並び
お盆帰省時の友人との名所旧跡巡りは
無理かなと思っていたところ
「降水確率から考ると行くなら〇日しかない。どうする?」
と友人からの力強いお誘い。
後は、今日の天候がどうなるのかは
竜神さんのお気持ちに委ねて
愛用する小さなデジカメ片手に出発です。
大きな橋をよっこらしょと渡り
私達が向かったのは徳島県の阿波国分寺。
阿波国分寺 山門
阿波国分寺は、四国八十八ヶ所霊場第15番札所で
聖武天皇の勅願で全国に建てられた国分寺の一つで、
正式には、薬王山金色院 国分寺と言います。
国分寺は、741年(天平13年)に
仏教に帰依した聖武天皇が
国家の安穏や五穀豊穣等を祈って
全国68ヶ所に国分寺、国分尼寺を創建し、
奈良の東大寺は、総国分寺とされていて
総国分尼寺は、奈良の法華寺。
阿波国分寺 境内
今日の国分寺の境内にもお遍路さんの姿が。
最近では、歩きお遍路の外国の方々も増えているようです。
八十八ヶ所霊場巡りで心に何か得られるとしたら
歩きお遍路が一番かなと思っているのですが………
歩きお遍路っておいそれと出来ませんよねえ。
地蔵堂と鐘楼堂
かつての阿波国分寺は、金堂を中心に七堂伽藍が整い
七重の塔も建てられていた大寺院で、
現在の地蔵堂と鐘楼堂の間には
当時の七重の塔の礎石が置かれています。
七重塔の礎石
雨天時にカメラレンズに小さな雨粒が付着し
それに気が付かないと帰宅してから
雨粒付き画像のオンパレードを発見して
愕然となることがあります。
鐘楼 木鼻(掛鼻)
右上の白いマルは、霊的なものではなく
カメラレンズに雨粒が付いた画像です。
阿波国分寺 本堂
この画像もそうです。
今回は、早い段階でレンズの水滴に気が付いて
レンズ拭き拭き出来たので良しです。
今回の阿波国分寺、私は初拝観で
友人は二度目の拝観になります。
友人の初拝観の時に
2015年から2020年末までの
本堂の修繕と耐震補強工事の最中であったために
本堂が仮設シートですっぽり覆われていたので
今回は、本来の庭園の様子を
写真に納めるためとのことです。
阿波国分寺の本堂は、
1826年(文政9年)頃に再建されたもの。
歴史を感じさせる柱や天井等の木材、千社札や彫り物等。
この本堂が、この後に観賞させて頂く
国分寺名勝庭園の魅力を大きく高める役割を担っていました。
本堂 千社札
それと雨天の場合、天気が悪いとも言いますが、
恵みの雨なんてことも言いますから
悪い天気なんてのは無いなんて言う人もいます。
この連日の雨によって
あの日中の厳しい蒸し暑い日が消えて
熱帯夜もない涼しい期間が続いたのは
雨によってもたらされた恵です。
ただ豪雨被害が出るまでになると
山の栄養素が海に流れ込んで
海の生物にとっては恵みの雨となるかも知れませんが、
やっぱ悪い天気ってあるよなあ。
どこまで行っても
人間都合の世界観でしかないんですよね。
立ち木の前に置かれている阿波の巨石。
沓脱石であるはずがなく
庭園観賞のお勧めの位置を示している訳もなく、
南禅寺の金地院のような礼拝石でもなさそうです。
歩き疲れたお遍路さんの腰掛石には
最適かと思うのですが、はたしてどうなのか。
烏瑟沙摩明王堂
烈火で不浄を清浄と化す神力を持つ明王様。
大師堂
私達が国分寺の境内を観賞する僅かな時間にも
この大師堂で読経する数組のお遍路さんの姿。
納経所
私達がお目当ての国指定の名勝庭園は、
奥の納経所で声をかけて
拝観料300円を納めて観賞となります。
ちらっと低い屛の向こうに見える庭園、
この時には、想像以上の素晴らしい庭園との
出会いになるとは私はまだ気が付いていません。