徳島県にある川島城は、
1572年に三好氏の家臣であった篠原長房が滅ぼされた後、
川島惟忠氏が長房の上桜城に代わって築いた城で
三好氏の本拠であった勝端城址と
今回の名所巡りの第一目的の場所との経路上にあります。
徳島県 川島城
現在の川島城天守は、
川島公園として整備されている川島城二之丸跡に
1981年に観光用に建造された模擬天守で
模擬天守の内部には、レストラン等があるようです。
今回、私達が訪れた日は、
模擬天守の入り口が長く閉ざされている感があり
現在も営業しているかどうかは不明です。
当時この規模の天守が建築されていたとしたら
城全体も規模もかなりの規模だったと思われるのですが
実際の所は、どうだったのか。
日本全国のお城の総数は、
砦や土塁で囲まれた場所や
堀や石垣で囲まれ城的に活用された寺など、
細かなものを含めると4~5万箇所はあるようです。
戦国期から江戸初期だけで建造された
私達に馴染みあるお城はと言うと、
全国で約3000城建造されたようなので
全国の至る所に城跡があるのも納得です。
日本全国の至る所に存在したお城は、
江戸幕府が諸大名に発令した一国一城令によって
一気に170城まで整理され、
さらに明治6年の廃城令で3分の1に減り、
第二次大戦の空爆で相当数のお城が破壊されて
当時のまま現存するお城の天守は12天守のみ。
四つの県がある四国に
現存12天守の内の4天守があるとなれば
一県一天守が現存しているんだと思ったりするのですが
香川に1天守、高知に1天守、愛媛県に2天守で
徳島県には無いんですよね。
徳島県 川島神社
川島神社は、
大正4年(1915年)の吉野川の改修工事で
善入寺島から住民が立ち退きする際、
島内にあった浮島八幡宮などが川島城二之丸址に移され
旧川島町内の43社の神社が
合祀されてできた神社のようです。
狛犬 阿形
阿形の狛犬は、唸っているように見えたり
噛み付こうとしているように見えたりして
迫力ある狛犬の姿となっているのですが、
川島神社の阿形の狛犬は、
微笑んでいるように見えるのは、私だけ。
狛犬 吽形
吽形の狛犬の背後にあるのは、
吉野川市の天然記念物に指定されている
樹周約2.83mのイブキの樹。
これだけ立派だと御神木になりそうですが
注連縄が巻かれていないので違うのかも。
川島神社 手水鉢
個性ある狛犬とは違って手水鉢は、
簡素で面白みに欠けているのが残念。
川島神社 拝殿
川島神社 本殿
川島城、川島神社の拝観を終えて
今回の名所巡りの第一の目的地へと向かいます。
そこは写真を一目見て「此処いいわ~。」と
虜になった枯山水庭園がある寺院の観賞です。
今まで数多くの庭園を観賞させて頂いていますが
同じような様式の庭園を観賞をしたことも
似た庭園があるという見識も記憶がないので
実際の庭園を前にして何を感じるのか、
非常に楽しみなんですよね。