心の扉 神戸カウンセリング花時計

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京都 西本願寺Ⅱ

2023年05月27日 | 名所めぐり(京都)

 

今回の京都巡りは、

西本願寺の書院、飛雲閣の特別公開に来たようなものなので

虎の間玄関の前に出来た列に並んでいる間も

開始時間を今か今かと胸の高まりが止まりません。

 

吊り橋効果で手当たり次第に恋をしてしまうかも。

 

 

 

西本願寺 虎の間玄関【重要文化財】

 

書院へは、この虎の間玄関から入場します。

 

特別公開は、書院から拝観するのも良し、

飛雲閣から拝観するのも良しで

どこから始めるのかを自由に選ぶことが出来て、

しかもこれまた無料なんですよね。

 

私の気持ち的には、撮影禁止の書院よりも

撮影が出来る飛雲閣が主役なので、

今回の特別公開のトリを飛雲閣に飾ってもらおうと

まずは書院の列に並びました。

 

建物内は撮影禁止なので画像は、西本願寺のHPの画像です。

 

 

 

西本願寺 書院 対面所【国宝】

 

書院の虎の間玄関から建物内に入って直ぐに

壁?襖?に虎が描かれている広い室内がお目見えし、

もう圧倒され、いくつかの部屋を通り抜けての対面所

 

対面所は、主室の透彫りの雲とコウノトリの欄間から

『鴻の間』と呼ばれていて

広さは下段のみで162畳、上段を含めると203畳となり

天井は、格天井となっています。

 

天井から柱から欄間から襖絵から

何から何まで全てが一級品。

 

 

 

西本願寺 書院 雀の間

 

 

 

西本願寺 白書院【国宝】

 

手前が白書院三の間(孔雀の間)、その奥が二の間で

さらに奥に三の間(紫明の間)があります。

 

特別公開日の白書院の各間に置かれた行灯の柔らかい灯りに

襖絵や欄干が照らされていて

白書院の雰囲気を一層素晴らしいものにしていました。

 

 

 

西本願寺 白書院一の間(紫明の間)

 

二条城の二之丸御殿だったか他の所で見たのか、

殿様が座る上の間の右横の襖の奥には、

警護の侍が控えている部屋の造りと同じ雰囲気があるんですよね。

 

 

 

西本願寺 書院 虎渓の庭【特別名勝】

 

虎渓の庭は、大きな庭ではなく画像で見る限りでは

特別名勝に指定されるだけの魅力を感じてなかったのですが、

実際に肉眼で見た虎渓の庭は、いや~素晴らしかった。

 

庭園の存在感が半端なく凄くて

さすが特別名勝に指定されているだけのことがあるなと。

 

それと書院の建物の全体の造りや装飾が

寺院的じゃなくて武家的で、

特別名勝の虎渓の庭には、確か桃山時代前後に

大名、武家庭園で好まれた蘇鉄が多くみられます。

 

多くの僧兵を要して織田信長の軍勢と張り合っていた

石山本願寺の頃ならまだ分かるのですが

豊臣秀吉の軍門に下って現在の西本願寺の地に移ったのですから

あのような無骨さを感じる造りは、不自然な感じがします。

 

なので豊臣秀吉の伏見城の遺構と言う説があるのも理解できます。

伏見城の遺構でなく西本願寺が建築したものなら

自分達が使用することを目的にしたのではなくて

皇室関係や豊臣秀吉が訪れた際に使用するためにと

西本願寺が自らが建築したのか

 

散々戦ってきた本願寺の中に

豊臣秀吉の存在をドーンと入れ込んで

誰が上なのかを知らしめておくために

豊臣秀吉が命じて建築したようにも思われます。

 

とにかく凄かったし良かったあ。

写真画像で見る書院よりも実際に肉眼で見る書院の方が

圧倒的に素晴らしく大満足の書院拝観となりました。

 

 

 

 

大感動、大満足の書院を出て、飛雲閣の拝観の前に

唐門へと向かいます。

 

 

 

西本願寺 中雀門

 

 

 

西本願寺 唐門【国宝】

 

西本願寺の唐門は、書院(対面所)への正門で

20年に一度修復される唐門の直近の修復は1,2年前らしく

西本願寺初拝観の際に拝見した時と比べて

明かに鮮やかさと輝きが違っていました。

 

この唐門は、華麗過ぎるので伏見城の遺構とか、

豊国社から移築されたものと言われたりしているようですが

どれも確証はないようです。

 

 

 

 

西本願寺の唐門は、特別公開でなくても通常に拝見できるので

西本願寺の拝観の際に見過ごしてしまうのはもったいないかな。

 

 

 

 

有名な二条城の唐門と肩を並べそうな位に

絢爛豪華な装飾がされています。

 

 

 

 

 

 

西本願寺 特別公開 飛雲閣拝観入り口

 

今回の特別公開では、摘翠園と飛雲閣の外観が

ネット情報では撮影可能となっていたからこその

西本願寺の拝観ではあるのですが、

 

これまでネットの情報と

実際が違っていることも多々あったので

ドキドキの入場となりました。

 

結果は、有難いことに撮影OK!

 

これで今回の京都名所巡りの主たる目的、

願望、期待が叶ったので

ここを終えたら神戸に帰っても良い位の達成感。

 

 

 

西本願寺 飛雲閣【国宝】

 

滄浪池(そういろういけ)を中心とした庭園、

『滴翠園』(てきすいえん)【国指定名勝】の中に

飛雲閣(ひうんかく)【国宝】は建てられています。

 

飛雲閣は、西本願寺に残る文書に

豊臣秀吉の遺構だと記されていることから

聚楽第の遺構だとも言われていますが確証はないようです。

 

 

 

 

全体的に柱が細く、多くの障子の白色から

空に浮かぶ雲のようだとして飛雲閣と名付けられたこの建物は、

金閣(鹿苑寺)、銀閣(慈照寺)と並んで京都の三閣と呼ばれています。

 

金閣寺、銀閣寺、銅閣寺(大雲院)の括りは、

また違う括り方なんでしょうね。

 

 

 

摘翠園 黄鶴台【重要文化財】

 

飛雲閣から渡り廊下で結ばれている黄鶴台(おうかくだい)

黄鶴台の別棟には唐破風をもつ蒸風呂と鉄釜の浴室があります。

 

 

 

 

 

 

 

詳しいことは何にも知らず、事前調べもせずに訪れた

西本願寺の初拝観の際に、

たまたまタイミング良く開いていた扉の向こう側に

西本願寺の他の建物とは異質な飛雲閣を発見したことを

友人に教えてあげようと名前を呼んでいたら

 

私に一人の僧侶が近づいてきて申し訳なさそうに

「ここは事前予約してもらった人のみだけ。」

と優しく言われて締め出されてしまったんですよね。

 

その時に活躍していたガラケーには

不鮮明な飛雲閣の写真画像が一枚だけ記録されていたのですが

今回ようやくあの時にやり残した続きが出来ました。

 

 

 

摘翠園 あずまや

 

 

 

摘翠園 鐘楼【重要文化財】

 

摘翠園を出て、再び休憩所で無料のお茶を頂きながら

しばし余韻に浸り、次の特別拝観が行われている場所へと向かいます。

 

 

 

 

西本願寺の阿弥陀堂門を出て、御影堂門の前の堀川通を渡ると

あるのが西本願寺の総門。

 

 

 

西本願寺 総門【重要文化財】

 

1711年に南総門として造られました。

 

 

 

本願寺伝道院【重要文化財】

 

1912年(明治45年)に

真言信徒生命保険株式会社の社屋として建てられたもので

現在は、僧侶の強化育成の道場『本願寺伝道院』となっています。

 

突き当りまで真直ぐと進んで

来た時には通らなかった東本願寺の北面を通ります。

 

 

 

東本願寺 内事門(長屋門)

 

何でだろう。今日の天候、気温の影響なのだろうか。

足腰の疲れというより身体が酷く疲れる。

たまらず内事門の石橋の欄干に腰を下ろして一休み。

今日は、いつもより一休みが多い。

 

 

 

 

ここまで来て、西本願寺の阿弥陀堂と御影堂に上がり

廊下や廊下からの境内の景観を観賞することを

完全に忘れていたことに気が付きました。

 

東本願寺の方は、あえて両堂には上がらなかったのですが

西本願寺の方は、大きなことをやり終えた所為なのか

完全に失念していました。

 

まあお陰で再び西本願寺に拝観する際の

楽しみが残ったことになるので良しとするしかありません。

 

 

 

東本願寺 十三窓土蔵(なまこ壁)

 

倉敷の美観地区を思い出させる東本願寺の『なまこ壁』。

 

烏丸線の五条駅から鞍馬口で下車して

えっちらおっちらと歩いて次の目的地に到着しました。

 

 

 

京都 妙覚寺

 

妙覚寺は、安土桃山時代に本能寺と共に織田信長の宿舎となっていて

本能寺の変の際には、妙覚寺には信長の嫡男・信忠が宿泊していました。

 

ただ1583年に豊臣秀吉の命によって

現在の場所に移っているので

織田信長らが宿泊した妙覚寺とは別物かなと思っています。

 

 

 

京都 妙覚寺 大門

 

なので私的には、織田信長らが宿泊したお寺としての

歴史的価値は感じられないのですが、

綺麗な庭園があるとのことなので

前々から一度位は拝見させて頂こうと思っていました。

 

実は、この妙覚寺の大門の前に立つのは2回目で

応仁の乱に関係する箇所を色々と巡る際に

妙覚寺の前を通ったので立ち寄ったのですが

庭園がある区域は、通常は非公開だったようで

お目当ての庭園を拝むことは出来なかったんですよね。

 

 

 

 

で本堂前庭『法姿園』の特別拝観を実施しているとのことなので

烏丸線の鞍馬口からえっちらおっちらと歩いてやって来たのですが、

特別拝観の受付時間が終わっていました。

 

ああ何と言うことでしょう。私の勘違い。

最終受付時間だと思っていた15時30分は拝観終了時間で、

最終受付時間は、15時で、私が到着したのが15時15分。

拝観終了時間が早い~。

これで妙覚寺からの2度目の門前払い。縁がないのかなあ。

 

疲れた身体を奮い立たせながら

鞍馬口からおっちらおっちらと歩いてきての門前払いで、

今日の完全に名所巡り継続の気力が失せてしまったので

まだ少し時間が早いのですが、もう神戸に帰ります。

 

なので今回の京都名所巡りは、

東本願寺と西本願寺だけとなってしまうのですが

一番の目的だった西本願寺の書院・虎渓の庭・飛雲閣を

拝観できたことだし、念願の飛雲閣の撮影が出来たので

私的には満足な一日となっています。

 

今回も私の名所巡りにお付き合い下さり、

ありがとうございました。

 

まだまだ訪問したい所は数あるのですが、

次回の予定も拝観先も何一つ決まってはおりませんが、

その節にはまたお付き合いを願えれば嬉しく思います。

 

 

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