1993年 ウズベキスタンで生き血を飲む為に
4人の子供を殺害した男が銃殺刑になりました。
男は、裁判で
「友人と喧嘩をして腕に噛み付いた時に血の味を知った。」
と供述しました。
私の子供の頃の日本の怖い話と言えば、
夏休みの頃の夜に放映されていた
番長皿屋敷のお菊さんとか四谷怪談のお岩さんといった
幽霊系のヤツで、非常に怖かったあ。
見たくはなかったけど
当時は、家には一台のテレビしかなくて
親がまた怪談話が好きだったのか、
夏には見なくちゃいけないと思っていたのか、
毎年のように見ることに。
今思えば何であんだけ怖かったのか分かりませんが、
当時は、怖いシーンになってくると
安全地帯だと感じていた炬燵とか布団の中に飛び込み
身体を丸めて籠り、放映終了後もトイレには
親に一緒に行ってもらうのが数日続きました。
一方、西洋のホラーは、モンスター系で
フランケンシュタイン、狼男、吸血鬼が定番で
これまた怖かったけれども近所には、
フランケンを造るような科学者も研究所もないし
狼だって日本では絶滅していたし、
吸血鬼がいるようなお城もなかったので
現実味がなかったのでまだマシだったかな。
物語の中の吸血鬼は、
空を飛べるけれども夜しか行動しなかったり、
棺桶の中で眠っていたりと如何にも此奴吸血鬼ぽいよね。
と見分けが簡単につきやすそうなのが救い。
吸血鬼の苦手なものは、十字架とニンニクで
退治する方法は確か十字架を胸に打ち込むだったかな。
今はどうなのか分かりませんが、
欧州では吸血鬼から身を護る手段として
ニンニクを吊るしておく習慣が残っているようです。
古事記に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が
ニンニクを投げつけて悪神を追い払った。
との記述があるのだそうです。
あっそれと桃。何で桃なのか分かりませんが、
日本神話の国造りの神として知られている
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が
桃を投げつけて鬼を退治したとのこと。
故に、桃は厄を跳ね返して災いから守るとされています。
地理的に遠く離れている西洋と日本。
なのにニンニクについて似た意味合いがあるのが
かなり面白いかな。
上のウズベキスタンのような
血を飲む為に云々といった事件の犯人は、
普通の人間と吸血鬼との見分けがつきませんし、
ニンニクも十字架も効果がないようなので
現実的な危険度は、物語の中の吸血鬼よりも
遥かに危険な存在ではあります。
でもまあ過去の私の施療経験では一人もいなかったし、
色々報道される事件を見ても
幸にも現実社会には(日本社会だけ?)
現実の吸血鬼のような人間は滅多にいないと思われるので
脳裏の片隅の片隅辺りにちょっとした知識として
置いておく位で良いのではないかと思います。
さてですが、血液に対して執着し興奮する症状を
ヘマトフィリア(血液嗜好症)と言い、
血液を吸血する欲求に駆られる症状を
ヴァンパイアフィリア(吸血病、好血病)と言うのだそうです。
このような症状を持つ人は、血を見て美しいと感じたり、
血を見たい衝動が激しくなると
その衝動を抑えきれずに血を見るためだけに
動物や人間までも傷つけてしまうこともあります。
また血を通して相手との一体感を感じようとして
自分の血を愛する人に飲んでもらうことを欲したり、
愛する人の血を飲みたいと欲したりするようです。
また血液を飲みたい衝動から
自分を傷つけて流れ出た血液を飲んだり、
他人の血を欲する衝動が強くなると
意図的に相手を出血させたりと
ウズベキスタンのようにトンデモない事件に発展してしまいます。
原因については、神経回路が形成されていく成育過程でのバグとか、
過去のトラウマやストレス、性的倒錯等とされてはいるようですが
まあ確実な所は判明してはいないようです。
なので心理的な施療で取り組む場合には、
一つ一つもつれた箇所を探し出して
一つ一つ解いていき、結果どうなるかというとこでしょうか。