フランスで腹痛を訴えて病院を訪れた
62歳の男性の胃の中から350枚の硬貨、
ネックレス、釘が発見されたそうです。
病院が腹痛の原因を確かめるために
X線をかけると胃の中に
大量の硬貨があることを発見しました。
男性の胃は、大量の硬貨の重みで
お尻の方まで垂れ下がっていたそうです。
家族の話では、この男性は普段から
硬貨を飲み込む習慣があり、
以前にも病院で胃から硬貨を取り除く処置を
受けたことがあるとのことで
精神科の治療歴もあったそうです。
男性の胃の中にあった
ボウリングのボールの重さと同じ
大量の硬貨を取り除くことに成功しましたが、
胃、内臓へのダメージが大きく
残念なことに12日後に亡くなったそうです。
この男性の様な
栄養価のない食物を
無性に食べたくなる症候を
異食症(パイカ)と言います。
異食症の患者は、
泥、灰、粘土、チョーク、
髪、石鹸、歯ブラシ、マッチ等の
あらゆるものを食べてしまいます。
このようなものを食べてしまったら
どうなるのだろうと心配しますが、
人間の身体と言うものは良く出来ていて、
大抵のものは身体の外へ排出されるそうですが、
この男性のように体外に排出されないと
外科的に取り除くしかなくなります。
異食症の原因としては、
栄養障害・栄養不良(特に鉄欠乏性貧血・亜鉛欠乏)、
精神疾患の一症状、寄生虫の感染等が
考えられています。
栄養障害・栄養不良であるなら
灰や粘土やチョークではなく
ちゃんとしたものを摂取するよう指導したり、
トレーニング?したり、
精神疾患であるなら
精神薬、カウンセリング、心理療法を受けることで、
寄生虫の感染であるなら
内科的、外科的な処置で改善が期待出来るので
自分や自分の周りの人が
異食症かもと思ったならば、
身体に深刻なダメージを受ける前に
早めに医療機関の診療を受けることが大切です。