日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「キレイになりたい!!」女性の心理二題

2005-05-08 12:48:56 | マーケティング
このGW中に、面白い調査結果が新聞に掲載してあった。

asahi.comの化粧品への支出額、「東海の女性」突出 資生堂調べは、スキンケア用品の支出額の調査。
元のデータ出典である「資生堂」からのニュースリリース(PDFデータ)を見ると、もっと興味深いことを読取ることが出来る。
「女性の美への意識」変化が、ヘアースタイル、メイクといった「外見上」のことだけではなく、社会変化とともに変わってるということ。
当然といえば、当然なのだが。
それにしても、「今だ健在!名古屋嬢」といったところだろうか?
背景として、東海地区の堅調な経済などがあるのかも知れないが、むしろ「自宅率」の高さが「名古屋嬢」の経済を支えていることを忘れて欲しくない。
暗黙の条件として「自宅通勤」を上げている上場企業は、少なくないと思われる。
もちろん、女性の方も「お嫁に行くまでは、親元」という暗黙の了解がある。
もう一つ。
実は「名古屋嬢」スタイルをしている女性の多くは、「名古屋嬢スタイルに憧れている、名古屋以外に住んでいる10代後半~20代前半の女性」であるということ。
極々普通の「名古屋に住んでいるお嬢様」達は、あんなに髪の毛を脱色し、巻き毛にしてはいない。
第一「お母様」が、許さないだろう。
名古屋のお嬢様は「目立たない上品スタイル」が、真骨頂なのだから。

その「名古屋嬢」を含む、日本の女性の多くは「容姿には自信が無い」ようである。
7日の毎日新聞には容姿:謙そん?それとも… 「私、美人じゃない」日本人が最多--10カ国を調査という記事が、掲載されている。
この調査を行った「ユニ・リーバ(日本法人「日本リーバ」)」から発表されている、データを見つけることが出来なかったので詳細は分からないが、日本女性の多くが「自分の容姿には、自信が無い」ようである。
日本女性には、「9号サイズ」に対して過剰なほど気にする傾向がある。
ところが、洋服の「9号サイズ」に当てはまる人の割合は4%ほどらしい。
何故「9号サイズ」にこだわるのか?といえば、「9号サイズ=標準サイズ」とされているからである。
もう一つは、「スリム・背が高い=良い印象」という固定観念が強いからかも知れない。
それを逆手に取ったのが「プチ・モニ」なのだが。
それだけではなく、「美の基準」が欧米基準になっているという指摘もある。
確かに、「ヴォーグ」や「エル」、「フィガロ」「マリクレール」といった雑誌の表紙は、パリコレなどで活躍している「スーパーモデル」達である。
どうしても、そこに「憧れ」以上のモノを持つのは、仕方ないのかも知れない。
でも、忘れないで欲しいことがある。
今から25年以上前、世界を席捲した「日本人スーパーモデル」がいたこと。
名前は山口小夜子さん。
その透き通るような肌と、切れ長の目・・・「オリエンタル・ビューティー」の代名詞となったモデルである。