日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

女性の責任?-米、消費量の低下原因-

2005-05-20 11:22:21 | 徒然
asahi.comにコメ離れ止まらない、1人当たり2年連続で「1俵」割れという記事が、掲載されています。

年々、おコメの消費が減ってきているという調査結果なのですが・・・。
農水省は「女性の社会進出によって、手間の掛からないパンなどに消費が移っている」ことが、原因と見ているようです。
これって、違和感がありませんか?
まるで炊事をするのは、女性の役割と決めつけているようです。
本当の原因は、もっと違うところにあるんじゃないかな?
例えば、一人世帯が増えているという視点が抜けてませんか?
大学進学や就職などで親元を離れた若年層の人たちが、朝からゴハンを炊いて朝食を摂っているのでしょうか?
そもそも、親元を離れる時、親からご飯の炊き方を教わってきているのでしょうか?
そして、単身赴任中のお父さんは毎夜ゴハンを炊いているのでしょうか?
「低炭水化物ダイエット」等の流行とは、関係ないのでしょうか?

このような調査が、官公庁から発表されると「女性の社会進出」ということが、クローズアップされることが多い。
やっかみかも知れないが、「女性の社会進出が、原因になっている」と受け止められそうな表現が多いような気がする。
「育児や介護」然り、「米穀消費」然り・・・。
「男女社会参画」という旗振りをしているのも、このような行政機関。
一体女性は、どうしたらいいのだろう?
「フリタイムで働きながら、子育てをし、老年者がいれば介護、もちろん家事もこなして何でもやれ」と言っているようにも受け取れる。
では、このような調査報告を出す男性諸氏は、一体何をするの?
フルタイムで働いて・・・後は家でのんびりですか?

日本の行政の稚拙さを垣間見た気がした。