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口説き上手な小泉首相?

2005-08-17 19:29:33 | アラカルト
連日、衆議院選挙の候補の報道で新聞紙面だけではなくテレビも賑やかだ。
一昔前なら、「マドンナ旋風」とでも言われたと思われるほど、女性候補が目白押しとなっている。
それも、自民党からの立候補。
という訳でもないだろうが、今回は同じ女性を表すにしても「九の一旋風」という表現のほうが、マスコミ的なのは時代の変化なのか?

今まで、自民党の女性議員の多くは「地盤・看板・カバン(=お金)」を引き継いだ人たちばかり、と言ってもよいほどだった。
そこへ財務省初の女性主計官片山さつきさんや、国際政治学者の猪口邦子さん、料理研究家でカリスマ主婦として人気の高い藤野真紀子さんなどが、次々と登場。
彼女達には「引き継ぐ地盤も看板も無い」人たちだ。
彼女達の強みは、それぞれに「専門」といえるものを持っていること。
まぁ、「高級官僚の妻が、趣味で始めたようなお菓子教室や料理教室が、財務省の主計官や国際政治学者と同じ「専門」といえるのか?」という、ことはあるが・・・。

これだけバラエティ豊かな人材を口説き落とす小泉首相は、今までの政治家とは、だいぶ違うということだろう。
しがらみや情・義理といったものを、一切排している。
それでいて、現在の大臣に欠けている?資質の人材を集めているような印象がある。
もちろん、国民への人気取りという批判もあるとは思う。
このことを盛んに言っているのは、今日「国民新党」を旗揚げした人たちではないだろうか?
むしろ、このような対決姿勢を強く打ち出すことで、小泉首相は「旧態然とした政治家には、ご退場願いたい」というメッセージを出しているのでは?と、勘ぐってしまう。

それにしても・・・小泉首相の口説き文句とは、一体どんなものだったのだろう?
そして、衆議院を解散してからの動きがスムーズなことなどと考えると、相当以前からアプローチをし、計画的な行動だったのではないだろうか?
これだけ幅広い女性を口説き落とす技術と、「郵政民営化反対ステルス作戦」以上に水面下で動くことがができれば、営業マンとしても活躍できた人材なのではないだろうか?
その代わり、会社を潰す可能性もあるとは思うのだが・・・。

小泉首相の口説き文句、一度、聞いてみたいものだ。