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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

朝日新聞、大丈夫?

2012-05-14 17:44:46 | アラカルト
今朝、朝日新聞を開いてビックリした。
それは、真ん中全4面を使って「AKB48総選挙」の特集が組まれていたからだ。
もちろん、記事では無く「広告」としての掲載。
広告なのだから、文句を言う必要は無いのだが・・・でも、一応朝日新聞と言えば、日本を代表する日刊紙だったような気がする。
その日刊紙の真ん真ん中に、一瞬「スポーツ新聞でした?」と勘違いしそうな程のカラー印刷の広告。
よくよく見ると「AKB49×日刊スポーツ×朝日新聞」とある。
通常の日刊紙と違う印象だったのは「日刊スポーツ」が関係していたからだ、と理解しても、朝日新聞の「記事兼広告」と言うコトだろうか?

私が驚いたのは、もちろん朝日新聞の真ん真ん中にこの様な広告を掲載した、と言うコトもあるのだが、もう一つ感じたコトは、「メディアが作るブーム」と言うコトだった。
実は、先週だったと思うがある経済雑誌が、名古屋の特集を組んでいた。
その表紙に使われていたのが、AKB48の姉妹チーム、名古屋のSKB48のメンバーだった。
おそらく以前であれば、名古屋城とか金の鯱、もしくはトヨタ自動車の社章とトヨタ車、「名古屋めし」と言うコトも考えられる。
それが、ある意味「名古屋の顔」としてSKB48のメンバーが登場したのだった。
確かに、彼女たちはNHKローカルなどに登場しているらしいが、名古屋に住んでいてそれほど人気があるとは思っていなかった。
むしろ、メディアが一生懸命盛り立てている、と言う印象のほうが強かったのだ。
だからその経済雑誌の表紙を見たとき、「制作者側もイロイロ事情があって大変だな~」と半ば同情的気分があった。
それと同じような感覚を、今回の朝日新聞のAKB特集の広告でも感じたのだ。

確かに、「AKBの総選挙」と言うのは、芸能記事として話題づくりにはもってこいだと思う。
それによって、販売不振が続いているCDセールスが飛躍的に伸びると言う、レコード会社にとってもうれしい企画だろう。
ただ、実際にはCDを含めライブ活動中心で、余りテレビなどに登場しないミュージシャンのCDなどは、ミリオンセラーとは言わないまでもヒットはしているはずだ。
その様なミュージシャンでは、芸能記事にはなりにくく、当然その様な記事を中心に扱うスポーツ新聞などにとっては、扱い難いと言うコトだろう。
だからこそ、記事として取り上げやすいアイドル系がこの様な形で、登場するのだろう。
メディアが大々的に取り上げるコトで、「人気があるんだ・・・」と、印象づけるコトができる。
かくしてアイドルは、メディアによって作られると言うコトだろう。

だからと言って、天下の朝日新聞が真ん真ん中の4面をAKB48の総選挙の広告記事にする必要は無いと思う。
AKBの総選挙に興味の無い読者も、少なからずいるのだから。