日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「お医者さんに相談」するコトが増えてきた?

2012-07-03 19:28:03 | CMウォッチ
Yahooのトップに掲載される広告を見ていると、その時々の流行の様なモノを感じるコトが有る。
今日、何気なく見ていたら「ニキビ治療は皮フ科へ」と言う広告が、目に付いた。

ニキビといえば「青春のシンボル」などと、私が中高校生頃(今から30年以上前)は言われたモノだが、最近の中高校生を見ていると「ニキビ顔」という生徒は、ほとんど見るコトが無い。
それは女子だけでは無く、男子でも「ニキビ顔」という生徒を見かけない。
それだけ、スキンケアに気を遣うのが当たり前のようになってきたのかな~と、思っていた。

そしてこの広告を見たとき、「ニキビも普通に皮膚科で治療する時代になってきたんだな~」と、チョッと驚いたのも事実だ。
私の知っている中で、ニキビを皮膚科で治した、と言う知人は、1、2人。
それも、いわゆる「成人ニキビ」と呼ばれるタイプだった。
その様な「成人ニキビ」以外は皮膚科に行くコトも無く、薬局などで売られている「ニキビ治療薬」で何とかしていた、と言う気がしている。

ここ10年位の間で、実は今までは市販治療薬で治していた「病気とは言えないけど、気になる皮膚疾患」などの治療に、病院が積極的になってきている。
正しくは「病院単独」では無く、この様な関連医療団体と言った方が良いのかも知れない。
もちろん、そこには医薬品メーカーも加わっている。

うろ覚えで申し訳無いのだが、この様なCMの最初は「爪水虫」の治療だったような記憶がある。
「爪水虫」に限らず、「水虫」そのものが「家族感染」をしやすい為、「水虫持ち」のオトウサンを対象に、CMが作られていた。
その後に登場したのが、爆笑問題の二人が登場する「AGA」のCMだろうか?
それまで男性の薄毛などに関しては、いわゆるカツラなどのCMが主流で、薄毛の相談を病院でするのか?(と言うよりも「病院でできるのか?」)という驚きがあった。

今までいわゆる市販薬で何とかしてきた、もしくは諦めてきた治療を積極的に病院というか医療団体がするようになったのだろう?
そのキーワードとなるのは、やはり「皮膚科」という点かも知れない。
「皮膚の病気」と言っても、多くの人が思い浮かぶのは「アトピー性皮膚炎」程度では無いだろうか?
「治療」と言う枠では無く「肌」という外見上の問題を重視すると、その治療範囲は拡がると言うコトだろう。
だからこそ、美容上・外見上気になる世代を対象に、この様なCMを展開するのでは?
そのうち「(むだ毛の)脱毛も皮膚科で」と言うCMが、流れるようになるのでは?と言う気がしている。